臨時国会が始まり、テレビで国会中継が放送されると、明らかに国民の政治への関心は高まります。同じ中継を観ても国民一人一人の感じ方はそれぞれ異なりますが、それが良いのだと思います。ニュースとして一部が取り上げられるのではなく、すべてを通しで観られる。解説もなく自分の感性で捉え判断できる。これらは国会中継の醍醐味だと思います。
地域を歩いていると、国会中継を観ている有権者の生の声が伝わって来ます。一つ一つ感想を聞いたり、求められれば質問にも答えますが、リアルタイムで生の声を聴くのは本当に勉強になります。一人一人の感じ方はそれぞれの立ち位置によって、「ここまで違うのか」という位、異なるのですが、一定の傾向を読み取ることはできます。また、個々の議員の実力や「真実を語っているかどうか」も、かなり正確に『国民にはバレてしまう』ことも、政治家は肝に命じるべきでしょう。
私が最近注目したのは、みんなの党の水野議員の質問でした。安倍総理に「民主党政権で野田総理が出した『福島の原発事故収束宣言』を『まだ終わってない』として、安倍総理が取り消した」ことを確認されると、安倍総理は得意満面の表情で嬉々として、その理由、自分がいかに国民を大切に考えているかを雄弁に語りました。ところが、水野議員が次の質問で、「原発事故がまだ終わってないのに、総理はなぜ原発再稼働を急ぐのか」と問われると、テレビ画面には明らかに動揺し、頬を赤らめて興奮気味に言い訳をペラペラと力説する安倍総理の表情が大きく映し出されました。これは正直、面白かったです。