代々木ゼミナールが来春から、大幅に規模縮小することが話題になっています。なんでも少子高齢化・人口減少社会への対応で、これからは建物の有効活用や新規事業展開等も加えて企業の生き残りをかけるとか。
私が学生の頃は現役中高生も含め、予備校全盛期でした。学生運動のあおりですべてが破壊され教師もやる気を失っていたので、優秀な先生が予備校に集まって、我々もむしろそちらの方で熱い青春を謳歌した感さえあります。
そんな中で代々木ゼミナールは、当時から教育の補完というよりは、ビジネスとして企業収益を重視していたイメージが強いので、特に今回の決定を驚く訳ではありません。ただ、少子高齢化・人口減少社会が政府の無策もあって定着してしまう中で、規模縮小や方向転換を含むこのような動きが、民間企業中心にますます増えるのだろうなと思います。
出生率を増やすため、政策的にできることをすべてやってみることは当然です。一方で、人口減少社会をにらみ、時間のかかる大型公共事業は縮小し、すでに存在する社会資本の修繕や点検、それに有効活用を強化すべきです。高度成長中の60~70年代に造った道路やトンネルの老朽化はかなりのものです。このことはずっと言い続けて来たし、方向転換もされたものと考えていましたが、安倍政権でまた逆戻りしてしまいました。まだまだ国民的理解も十分に得られているとは言い難い状況です。

話しは変わりますが、熱戦が繰り広げられていた全国高校野球が大阪桐蔭の優勝で終わりました。人口減少社会を前提にこれからの高校野球を考えてみると、日本の未来を背負う若者たちは数が少ないので大事に育てなければなりません。以前から言われてきた通り、投手の連投容認は、そんな時代にそぐわないような気もします。これからも田中将大やダルビッシュ投手のように大リーグでも活躍できる逸材は現れ続けるはずです。その際、高校時代の投げすぎは肩を摩耗させ、怪我や故障の原因となり、マイナス評価に繋がります。文科省が動き、高野連なども加えた第三者機関に提言させれば良いと思います。
個人的には甲子園大会での球数を一日百球までに制限したり、中四日以上の登板間隔を置くとか、色々なやり方があるように思います。

なんだか今日はまとまりのない話しになってしまい恐縮です。