先日、加藤公一前衆議院議員と一杯飲みました(…と言っても私はいつも通り、コーラとウーロン茶でしたが…)。僭越ながら、その印象を語れば、良い具合に回復していました。鋭い感性が戻っていたと表現した方が分かりやすいかも知れません。
彼はその任期の後ろ半分を「国対(こくたい)」と呼ばれる国会対策委員会で過ごしました。国対は国会対策上の裏舞台をすべて取り仕切る政治そのもので、私もいつかはやってみたいポジションです。ただ、月曜~金曜まで、まさに朝から晩まで働き詰めの役職で、地元へも殆んど戻れません。選挙に強い将来を嘱望された政治家の登竜門的なポジションなのです。しかし、与野党で「斬った張った」の交渉、調整を朝から晩まで延々とやっている訳ですから、精根尽き果てボロボロになるのが普通です。精神的にいくらタフな彼でも随分と疲れていたのでしょう。落選して久々に、若くしてリクルートの課長をやり政界へ殴り込みをかけた頃の加藤公一氏が甦っていました。他人のことは見えても自分のことはさっぱり分かりません。
アベノミクスは必ず失敗すると思います。特に行き過ぎた金融の量的緩和は間違いなく大きな歪みを産むでしょう。これについてはどこかの機会に詳しく述べるつもりです。ただ、思ったほどアベノミクスが長く持たないとすれば、遅くとも二度目の消費税引き上げの2015年までには総選挙が行われることになります。浪人中にしかできない「魂の回帰」を私も急ぎたいと思います。