上画像は、大石幼稚園バス停前から見た、大石不動院。

 

 「奉祝不動明王」との幟が見えますが、同院のご本尊は不動明王で、

 

 

正面が本堂。

 

 

左奥には、不動滝があり、

 

 

左手前には大正末期、大石集落の高札場跡から移設されたという常夜燈があります。

 

 

 さて、巨岩・奇岩が点在する、

 

 

 

櫛田川左岸の伊勢本街道は、

 


和歌山街道との重複区間。

 

 

 宿場があったのは「大石」で、芙蓉山人『伊勢参宮細見大全』(1766年)によれば、

 

 大石村 客舎茶店有

 

客舎や茶店が有り、 

 

 

庚申堂の脇には、「はせより是迄十五里」「是より宮川へ七里」と彫られた「行悦道標」。

 

 

 また、庚申堂正面の石垣にはめこまれている「大石宿道標」にも、「大石宿」「はせより是迄十五里半」「是より宮川へ七里」との文字。

 

 伊勢本街道は、「はせ」と「宮川」を結んだ街道で、現地の案内板によれば、

 

 この辺りは当宿西の旅籠地域で西50メートルのところには、最近まで旅籠「松屋」の建物が残っていた。

 

 米津鎌治郎 編『三重縣名所圖繪』(伊勢新聞社、1890年)の「和歌山街道」「大石村」にも、

 

 ◎旅籠屋 〇松屋 青木半右衛門

 

と書かれているので、伊勢参宮の行き帰りに、「松屋」で泊まった旅人もあったのだろうと思います。

 

 

 さて、伊勢本街道・和歌山街道を西に歩いていくと、次は、飯南町深野の集落。

 

 「佐野学習塾」の看板が架かる「佐野家住宅は、明治初期の建築で、国の登録有形文化財。

 

 

 その西隣の仲條家住宅と、

 

 

「大五商店」も、歴史を感じさせる重厚な建物です。

 

 

 さて、さらに櫛田川に沿って歩いて行くと、

 

 

 西隣の横野集落に「旧飯南郵便局局舎」。

 

 1932年、柿野郵便局として建設されたもので、こちらも国の登録有形文化財だそうです。

 

 

 さて、今日最後の画像は、

 

 各村役場へ 粥見二粁宮前八粁川俣一七粁森三一粁波瀬三三粁

 

と彫られている「御大典紀念」の石柱。

 

 この日は画像に見える赤滝バス停から三交バスに乗って帰りました。