先日、「またまた朝熊山へ」以来、3年ぶり5回目になるのですが、朝熊山に行ってきました。

 

 

 過去4回と同じく、近鉄朝熊駅~(朝熊岳道)~朝熊山~(宇治岳道)~おはらい町~近鉄五十鈴川駅というコースなので、

 

 

似たような画像になってしまうのですが、上画像は、登山口に立つお地蔵様。

 

 

曇のち晴、という天気予報を信じて、登り始めます。

 

 

 この朝熊岳道には町石があり、朝熊峠が二十二町。

 

 

 上画像は、『伊勢参宮名所圖會』(1797年)の挿圖「朝熊峠」ですが、朝熊峠にはかつて茶屋があり、駕籠も上がっていました。

 

 明治に入ってからも、米津謙治郎編『三重縣名所圖繪』(伊勢新聞社、1890年)の「朝熊山(四郷村大字朝熊)」に、

 

◎旅籠屋  〇とうふや 大井幸太郎

 

 1900年6月7日付『官報』の「商號登記」に、

 

 商號 豆腐屋|營業ノ種類 旅人宿|營業所 度會郡四郷村大字朝熊七番屋敷|商號使用者ノ氏名住所 度會郡四郷村大字朝熊七番屋敷 大井幸太郎

 

と書かれるように、大井幸太郎が経営する旅籠屋(旅人宿)「とうふや(豆腐屋)」が、ありました。

 

 時代が下がって、『全国都市名勝温泉旅館名鑑 昭和5年版』(日本遊覧旅行社、1930年)の「三重縣」を見ると、

 

〇 朝熊 度會郡四郷村

とうふや 大井幸太郎 (略) 20 275 2.0-5.0

 

ということなので、客室數は20で、客室畳数は270、宿泊料は2.0-5.0円だったようです。

 

 

 ただし、現地に立つ伊勢市の案内板「え、こんな山の上に旅館が!」「朝熊岳とうふ屋旅館跡」によれば、1944年のケーブルカーの廃止により寂れ、1964年の火災により焼失した、とのことです。

 

 

 さて、ここからは林道歩きで、祠の立つ

 

 

朝熊ヶ岳山頂を経由し、

 

 

「朝熊山展望台」へ。

 

 

霞んでいますが、東に見えているのは、小浜湾や鳥羽湾、答志島。

 

 

 山頂広場には、「天空のポスト」もありました。