(前回「旧東海道 鈴鹿峠から田村神社へ」より続く)
田村神社に詣でた後、土山宿に向かいました。
土山宿に来るのは、「旧東海道土山宿」以来で、約1年ぶり。
生里野公園に突き当たったところで、旧東海道は北西へと、ほぼ直角に折れ、
次の地蔵公園には、上島鬼貫の句碑。
吹ば吹け 櫛を買たに 秋の風
秋島籬島『東海道名所圖會』(1797年)に、
名物は指櫛
と書かれているように、土山宿の名物は指櫛(さしぐし)。
土山宿の扇屋伝承館にも、「本家櫛所」との看板があります。
一里塚跡を過ぎ、来見橋を渡ると、
左手に白川神社があり、
所々に古い家並みも、見られるようになってきます。
上画像は、民芸茶房うかい屋。
続けて上画像は、「土山宿問屋宅跡」。
「土山家本陣跡」。
大黒屋本陣跡は、現在公園で、
土山や 唄にもうたふ はつしぐれ
という高桑闌更の句碑も。
この句は 秋島籬島『東海道名所圖會』(1797年)にも、
土山や歌にも詠ふはつしぐれ
の句形で、引用されています。
さらに進むと、土山宿の案内板の立つ、
国道一号線に出ました。