以前、このブログ「関西本線加太駅」で、工事中の加太駅舎や、屋渕川橋梁や板屋川橋梁、大和街道架道橋の画像をご覧いただいたのですが、それから約3ヶ月。

 

 今日は、その後の加太駅舎の様子や、前回取り上げなかった架道橋、洪渠、隧道の画像を、ご覧いただこうかと思っています。

 

 

 大和街道を進むと、市場集落の中ほどに、「停車場道」と刻まれた道標があります。

 

 この角を曲がると、

 

 

見えて来るのが、改修工事中の加太駅舎。

 

 

看板によれば、完成は来年の3月10日。

 

  この日も、駅舎の中からは、施工者の工事音が聞こえていました。

 

 

 

 上画像は、跨線橋から柘植方面を撮ったもの。 

 

 

 ホームは、左手が亀山方面で、駅舎側が柘植・加茂方面です。

 

 加太駅は、一日平均の旅客乗車人員が、県内の関西本線駅中最少の48人(2019年度*)。

 

 上り下りとも、朝夕を除いては、一時間に一本の運行なのですが、1890(明治23)年の開業当時の「鉄道遺産」が、今なお現役で、 

 

 

上画像は板屋地内にある「第165号架道橋」**。

 

 道幅2.5m、長さ21.2mで、関西線の築堤が、林道板屋線の上を交差していきます。 

 

 

 次は「市場川洪渠」。

 

 現地の案内板によれば、コンクリートの通路は後補とのことですが、煉瓦造の橋梁は開業当時のものだそうです。

 

 

 続けては、市場~金場集落間の大和街道の踏切から見た坊谷隧道。

 

 

 そして、今日最後の画像は、金場集落の踏切から見た「金場隧道」。

 

 加太地区には、関西線の隧道が、金場・坊谷・加太の3か所あります。

 

*令和3年刊「三重県統計書」

 

**亀山市教育委員会まちなみ・文化財室「文化財シートvol.3 第165号架道橋」(2009年)