一昨日(2021年6月29日)の『中日新聞』夕刊の一面トップは、カット見出しが、
「近江鉄道を止めるな!」
で、主見出しは
「知名度向上へ沿線住民が映画」。
リード文を見ると、
赤字が続く近江鉄道を舞台に、沿線の住民有志が映画製作に乗り出した。駅やゆかりのスポットで撮影し、魅力や価値を広めるのが狙い。
と書かれていました。
電気機関車ED31形4号機を保存している近江酒造や、地域住民が活性化に向けた催しを開いている桜川駅などで撮影されるようです。
ということで、今日は桜川駅の画像をご覧いただこうかと思います。
私の感じた同駅の魅力は、何といっても、レトロな雰囲気。
明治33年(1900)10月1日に開設されました。
滋賀縣蒲生郡役所『近江蒲生郡志』巻八(1922年)に、
櫻川駅は明治三十三年十月一日日野と同時に開設せり、櫻川村の村名による命名なり。
と書かれているので、当時の村名により命名された、ということになるのだろうと思います。
なお、蒲生郡櫻川村は、1955年合併により蒲生町となり、さらに2006年東近江市に編入され、
現在の所在地は、滋賀県東近江市桜川西町です。
木造平屋建・瓦葺きの駅舎は、1900年の開業当時のものですが、2010年、駅務室が閉鎖され、現在は無人駅*。
ホームは相対式の2面2線で、
駅舎側が八日市方面の上り、反対側は貴生川方面の下り線です。
映画の公開・上映を、今から楽しみにしています。
*『中日新聞Web』2020年6月13日