先日、愛知県豊田市の松平郷へ行ってきました。
国道301号線を新城方面に向かい、松平郷の看板を左折。
入口広場に駐車し、すぐ上の道を右手(東)に向かうと、
道端に、「松平城址 ➡ 」という道標が見えてきました。
松平城跡は、松平氏館跡、大給城跡、高月院とともに、国の史跡「松平氏遺跡」。
『松平村誌』(愛知縣東加茂郡松平村役場、1936年)を見てみると、
此城ヲ郷敷城ト號ス、里人今ニ於テ此ノ山ヲ「御城山」ト呼ビ、
また、現地の案内板にも「郷敷城と称する」と書かれているので、地元では「郷敷城」や「御城山」と呼ばれてきたのだろうと思います。
城は、主郭(Ⅰ郭)から西に伸びる尾根筋に、三段の細長い曲輪(Ⅱ~Ⅳ郭)が配置されるという縄張り。
見学路に入り、道標に従い右折すると、
「曲輪4」。
ヤマモモの巨木があり、
西の一段高いところは「櫓台」です。
「曲輪4」から、「曲輪3」を抜け、
急坂を登ると、
「曲輪2」があり、
「主郭」に着きました。
『松平村誌』(1936年)には、
城址ハ最モ展望ニ適シ
とか、
西方遥カニ名古屋城ヲ望ミ
と書かれる、「御城山」の山頂部に位置しているのですが、
現在は樹林帯の中。
残念ながら、眺望はありませんでした。
さて、今日最後の画像は、帰路に見つけた、「ショウジョウバカマ」。
私はこの花を見ると、本格的な春の訪れを感じます。