先日、愛知県東栄町の「御殿山」へ行きました。
上図は、1995年修正の五万図「田口」.。
登山口は、同町大字月字寺甫(てらんぼ)の槻(つき)神社です。
この御殿山は、地元の信仰の山。
山頂の御殿神社は「お千代姫様」と呼ばれているようです。
社務所の左手から登山道に入ると、道中に、何体もの石造物が鎮座しているのですが、
頭襟(ときん)をかぶり、手に団扇を持っているので、天狗ということになるでしょうか。
こちらは背中に翼があるので、烏天狗?
山頂の御殿神社が近づいてくると狛犬が迎えてくれるのですが、
その脇にも二体の石仏。
右の一体は蓮の花のつぼみらしきものを持っているので観音様かもしれません。
社殿の前にも二体の石仏。
右は摩耗してはいるものの、頭部を見ると、もしかしたら十一面観音?、左は三鈷剣らしきものを持っているので、不動明王でしょうか?
それぞれに手を合わせ、お顔を拝見したところで、山頂の御殿神社に到着しました。
三角点はと思って探してみると、標石は神社の裏手。
「三等三角點」で、点名は「御殿山」、標高は789.64mです。
帰り道は、上地図で、御殿川の対岸にある地図記号の「文」、東栄町立月小学校を、見に行きました。
屋根瓦こそ新しいものの、木造平屋建ての校舎で、昔懐かしい雰囲気。
しかし、校庭は、すっかり雑草に覆われています。
グランドの隅をよくみると、「月小学校」「月光の輝きは永遠に」と刻まれた石碑が。
明治8(1874)年開校の月小学校は、平成18(2006)年の3月末、廃校になったようです。