今日は、名古屋鉄道局編『中部日本名勝案内圖』(社団法人ジャパン ツーリスト ビューロー發行、1928年11月再版)から、松阪地区の画像をご覧下さい。
「松阪」から「相可口」を経て、南東に走るのは参宮線。
「相可口」(あふかぐち)の旧称は「相可」で、1923年3月20日に改称しました*。
一方、相可口から南西に走るのは、「紀勢東線」。
相可(あふか)~栃原(とちはら)間が1923年3月20日**、栃原~川添(かはそへ)間は同年9月25日***の営業開始です。
紀勢東線に「相可」駅が開業したことに伴い、参宮線の「相可」駅が「相可口」に改称したということになるでしょうか。
さて、その紀勢東線相可駅の、櫛田川を挟んだ対岸を走るのは松阪電気鉄道です。
松阪軽便鉄道株式会社により、1912年8月17日、松阪~大石間****が、1913年8月7日、平生町~大口間*****が開業しました。
松阪電気鉄道は、1944年、三重県内の電車・バス会社が統合され三重交通となったのですが、1958年大口線が、1964年12月13日には「松阪線」も廃止になりました******。
上画像は、三重交通松阪線の大石駅跡。
現在は、三重交通の大石バスターミナルです。
*『官報』第3178號(1923年3月7日)
**『官報』第3187號(1923年3月17日)
***『官報』號外(1923年9月18日)
****『官報』第25號(1912年8月28日)
*****『官報』第313號(1913年8月14日)
******松阪市観光協会のウェブページ「三重電気鉄道松阪線(松電跡)」