上画像は、名古屋鉄道管理局『時刻表'72夏』の表紙。
画像に<水のきれいな若狭湾>とのクレジットがありますが、当時、国鉄は名古屋発の海水浴臨時列車として「急行 エメラルド」1号・2号を、若狭湾方面に運転していました。
続いては、同時刻表の裏表紙(上画像)。
“夏のエック ワイドな夏をワイドなエックで・・・
のタイトルで、8種類のクーポンが紹介されているのですが、そのうち上3つが「若狭湾A」「若狭湾B」「若狭湾C」。
名古屋鉄道管理局としては、若狭湾での海水浴が、1972年夏の一押しだったということになるでしょうか。
もう一つ、この8種類のエックで特徴的なのは、「黒姫高原」の往路が特急「しなの1号」であるのを例外として、他はすべて急行利用であること。
例えば、「若狭湾A・B・C」は名古屋始発の急行「エメラルド」、「新穂高ロープウエイ」と「鈴蘭高原ゴルフ」は急行「のりくら1号」、「立山・黒部アルペンルート」は急行「むろどう」です。
このうち私が乗車したことがあるのは、この時刻表より、〇△□年後のことになるのですが、名古屋始発・地鉄立山駅終点の夜行急行「むろどう」。
高校時代の夏合宿は往路が「むろどう」で、復路は立山駅始発名鉄神宮前終点の急行「北アルプス」でした。
当時は、このように多く運行されていた急行も、JR東海が2008年、全国的にも2016年、JRの定期列車としては全廃に。
急行はボックス席かつ直角シートで、あまり座り心地が良いわけではなかったものの、全廃とは、少し寂しい気がしないわけではありません。
今日最後の画像は、同時刻表の地図(部分)。
当時は、山陽新幹線の終点が岡山でした。
新大阪~岡山間が開業したのは、この年の3月。博多まで延伸したのは3年後、1975年3月のことです。