先日、龍谷大学の大宮キャンパス(大宮学舎)に行きました。

 

 

 レトロな雰囲気の「正門」を入ると、

 

左手に、煉瓦造りの建物がありました。

 

 現在は、生協のオリジナルグッズ展示館ですが、かつては守衛所だったそうです。

 

 

 正面にある洋風建築は「本館」で、こちらはかつての講堂。

 

 1879(明治12)年竣工という歴史的建造物です。

 

 

 上部を拡大してみると、 「眞宗學庠」という扁額が見えます。

 

 龍谷大学は、浄土真宗本願寺派の本山、龍谷山本願寺が、1639(寛永16)年に創設した「学寮」が前身*。

 

 1876年「大教校」と改称し、1900年に佛教大学、1922(大正11)年、大学令による「龍谷大学」となりました*。

 

 

 本館の左手(南)にあるのは「南黌」(上画像)、右手(北)にあるのが「北黌」で、こちらはかつて寄宿舎だったそうです*。

 

 

 上画像は、龍谷大学編『龍谷大学三百年史』(龍谷大学出版部、1939年)より「大教校慶讃會の圖」。

 ほぼ同じ光景を現在も見ることができるわけで、よくこれだけクラシックな建物が残ったなという感があります。

 

 ちなみに、「正門」「旧守衛所」「本館」「南黌」「北黌」は、国の重要文化財。

 

 映画「柘榴坂の仇討ち」(2014年)、「るろうに剣心」(2012年)や「人間失格」(2010年)、テレビドラマでも「必殺仕事人2013」やNHKの「坂の上の雲」(2009年)など、しばしばロケ地としても使われているようです。 

 

 

 帰路は、猪熊通りから北小路通りに出ました。

 

 正面には、龍谷山本願寺の「大玄関門」があり、

 

 

その右(東)には、国宝の「唐門」も。

 

 大宮キャンパスは、文学部3・4年と研究科の院生だけらしいのですが、日本文学や思想、歴史を学ぶには恵まれた環境。

 

 映画やテレビドラマならずとも、明治や江戸の雰囲気を少し感じることができました。

 

*龍谷大学編『龍谷大学三百年史』(龍谷大学出版部、1939年)