2011年 6月 吉日 ![]()
新聞・読者川柳
「3ヶ月 いちばん自粛した政治」
今野カツオの婚活は自粛する
わけにはいかぬ。
8:30始業
「今野さん。お電話で~す」
朝いちばんに電話を取次がれた。
話を聞いてみると貸家に住んでいる
入居者から設備のクレームである。
ボイラーの故障らしい。
「ちょっと、あんた、困ってんのよ。
ねえ、すぐに来て直してよ!」
(オイラはボイラか!)
「いえ、私では直せません。リフォームの
係の者を行かせますから」
金曜日の設備不具合は早急に
対応をしてあげないと事が大きく
なってしまう事があり、要注意だ。
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会社を出ると胸がスーッと楽になり
気持ちも明るくなっていた。
帰宅前にフラッと書店に立ち寄った。
金曜日の夜だけは何故こんなに
心が晴れ晴れするんだろう。
やっぱり俺は仕事も会社も
嫌いなんだな。
書店の中を心穏やかに歩いて周った。
ありがたいお言葉が頂戴できるような
素敵な本はないかしら。
1冊だけ明らかにカツオに向かって
光り輝いている本があった。
近くに寄って手にしてみると
『島田紳助100の言葉』
おっ、こ、これは・・・
カツオが日頃から大好きな
島田紳助の本であった。
(オイラはボイラか!)
表紙には教祖のような格好をした
紳助が目を閉じて座っていた。
うっすらと後光が差している。
迷わず購入し、走って帰宅した。
カツオはある事を思いついていた。
部屋に着くと、すぐに本を読み始めた。
すると、毎日残業続きのAさんから
メールが入った。
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「今日も遅くなっちゃいました。
今、電車にのるところです」
だと。
あ~、やっぱり。
厳しい外資系企業に勤めるAさんは
今週は心身ともにかなりハードだった
ようである。
数日前のTELではちょっと仕事のことで
悩んでいると胸中を吐露してくれた。
カツオはそんな彼女に今夜は何か
メッセージを送ってあげようと考えて
いた。
そして買ってきたばかりの本をめくると
猛スピードで読み進み、その中から
今のAさんに送る言葉を決めた。
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「今日はメッセージをひとつ
“辛いことは笑いながらやろう”
苦しいときは成長している証しです。
だから、ニヤッと笑いながら苦しんで
ください。
『島田紳助100の言葉』より 」
すると、しばらくしてAさんから
電話がかかってきた。
「こんばんは、今野さん」
「お疲れ様。今週はきつかったみたい
だけど、よく乗り切ったね!」
「先ほどは素敵なメールを
ありがとうございます」
「あ、いやいや。オイラの言葉じゃ
ないんだけど・・・」
「いえ。今週はほんとに苦しかったので
今野さんのメールですごく癒されました」
「なぁ、僕ってほんまはいい奴やろう?」
(オイラはボイラか!)
「キャハハハハ o(^▽^)ov
すっごくいい奴です!」
TO BE CONTINUED
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