数年前に、業者さんから新物件をいただいた時の話。
ちょうど私も自宅購入を考えていた時で、
正に自分の希望にジャストの物件だった。
即連絡して、「私買います。
」と。
そこは3棟現場の真ん中の物件でした。
良し良しと思い一安心。
そういえば、この近辺で探しはじめたばかりのお客様がいたなと、
思い出して早速資料送付。
「まだ見始めなので、急いでいないけど、いろいろ見てみたい。」
とのこと。
では見てみましょうか。ということで、週末ご案内。
7件ほど見ていただき、資金計算のために来社となりました。
中村:「今日見ていただいた中では、どれが一番興味がありましたか
」
お客:「今日見た中では、これですかね。でも急いでないから。」
上記の「今日見た中ではこれ。」
正に、前述した私が買付入れた物件でした。
私の心の中
「フフン。そうでしょう、そうでしょう。だって良いと思うもんよ~。
まぁ、急いでないって言うし、気に入られても困るしね~。
だって、私が買うんだも~ん。」と。
つまり普段と違って、この物件が今日見た中で一番良かった
という段階で薦めるつもりは全くないということだ。
取られたくないもん。
本来であれば、「急いでない」なんて言われた日にゃあ、
「何故に急がないの?何で来たの?」なんてことを
言っちゃったりするよ。(嘘よ、嘘。
)
今回は違うぜっ!私が買いたい物件なのだっ!
帰ってもらって構わないぜっ!って感じ。
営業マン失格ですね。エヘヘ。
中村:「そうですか~。まぁ、急ぐことはありませんよ。![]()
でも、これ良いですよね。
実は私はここを申し込んでるんですよ~
この中央の棟なんですけどね。」
(楽しみだなぁ~)
お客:「えっ
何で間取りが同じなのに、こちらの棟なんですか
」
中村:「いや、玄関の位置を考慮しますとね。こちらの方が車の出し入れがしやすいかな![]()
と思うのですよね。えへへ。」
(絶対にこっちだなぁ~フフン
)
お客:「買いますっ!!」(キッパリ)
中村:「はぁ?
」

お客:「買います
中村さん。譲ってください、この号棟。」![]()
中村:「へっ
→
いやいやいやいやいやいや、
すぐには買わないって言ったじゃないですかっ(怒)
」
(もう全然、営業マンの立場じゃない。会社に知れたら激怒だったろう。)
お客:「いや、中村さんが買うってことは、プロの目から見ても間違いないって
いう物件でしょう
だから買いたいのです。お願いします。
」
中村:「いやいやいやいやいや、買わないでいいですって![]()
![]()
私が買うのですから。
また何か出ますって
」![]()
(完全に一個人になってる私。仕事を完全度外視。)
お客:「いやいや、お願いします。」![]()
中村:「いやいや、だったらこっちの隣の棟で良いではないですかっ
」
(もう何がなんだか。普通じゃありえない状態になってる。)
お客:「だって、こちらの方が車が入れやすいって、中村さん言ったじゃないですか![]()
確かにそう思うんだもん。しかもこれ物件止まってるんでしょう![]()
中村さんが譲ってくれれば完璧じゃないですか
中村さんが隣でお願いしたいの。」
中村:「いやいやいやいやいや、買わないでいいですってば、
ホンットにっ
急ぐ必要ないですって![]()
現に急いでないっ
って言ったでしょうがっ![]()
(怒)」
と、上記のような押し問答が10分ぐらい続きました。
嘘のようなホントの話。![]()
結局、私が隣の棟に移って、今やこの方はお隣さんでございます。
東側に家があったのだけど、駐車場になったし、
裏の家も(この駐車場と地続きの所有者の方)、建て直して2階建てに。
充分な空間を取って建てていただいたので、南からの採光も良くなったの。
(北道路の物件を購入したのよ。)
今じゃ、お隣さんとは笑い話になってます。
「仲介屋さんが、買わないでいいですっ!て言うのもね~
」
「だって、こっちの方が良かったんだもん!
」って感じで。
お隣さんが、私のお客様ってのも良いものです。