「桶狭間」15回目です。こちらです。
織田信長に続くもう一人の主人公、今川義元の登場です。
この人物、名前は桶狭間のこともあり割合有名ですが、実像はあまりよく分からないように思えます。
まあ一般的なイメージとしては太ってて短足で顔には白粉、お歯黒をしている公家かぶれの人物といったところでしょうか。戦国ゲームのキャラクターで蹴鞠しながら戦っているのがありましたが、丁度あんな感じなんでしょう。
いずれにしても桶狭間でのあの負け方で、かなり損をしているように思えます。
また、後の徳川家康が今川家の人質になっていたことも大きい。
“神君”家康を持ち上げるため、過酷な扱いを受けたとかむちゃぶりされたとか、家康の伝記などは義元を悪人扱いしたものが多かったようなんです。
一つには桶狭間後すぐに今川家から離脱した家康を正当化するためもあったのでしょうが、実際はどうだったのか、これは分かりません。
で、実際の今川義元という人物ですが、甲相駿の三国同盟があったことから、甲斐の武田信玄、相模の北条氏康と同レベルの力をもつ人物だったろうとは思われます。また武田信玄が唯一手を出そうとしなかった人物という評価をしている人もいます。武田信玄よりもかなり格上ということですね。
そこまで強い人物だったかどうかは分かりませんが、一般的に見られる『弱小武将』ではなかったことは確かなようです。
今川義元は寧ろ信長よりキーポイントになるのだろうな、と思います。織田信長という人物は読む人それぞれが既に“こんな人物”というイメージを持っているでしょうから、桶狭間前のこの時点ではこんな人物だと思いますよ、という提示かな、と思っています。
対して今川義元は先のあまりよくないイメージから、如何に魅力的な人物に転化させるかが重要だと思えるのです。できれば人間的に共感できそうな人物になってくれれば、と考えています。どう動いてくれるのか、まだ探り探りの段階ではありますが。
ところで、義元と共に登場している庵原元政ですが、2007年の大河ドラマ「風林火山」での庵原之政と同じ人物のようなのです。
「武者震いがするのう!」でおなじみだったあの人です。ウイキペディアでは元政の誤字だと書いてあったのと、大河の人物像とは違うキャラにしたいため、名を元政にしました。
実のところこの人物も何してた人かはよく分かっていません。ただ桶狭間の戦いでは旗奉行を勤めていたようで、そんなところから義元の側近頭(秘書)という設定にしました。
それにしても今川家の家臣ってよく分からない人だらけで困ります。逆にいえばすべてが創作でできるということでもありますが。
それもこれも“敗者”だからってことなんでしょうね。