もうすぐ産まれる大きなお腹を抱え

産婦人科の検診に行く事になっていた

子供と一緒に数日間、

私が生まれた病院で子供を産みたかったので、

姑の所にお世話になっていた


買い物をしたり部屋は私が掃除したが、

凄く汚かったので頻繁にやった。

臨月だった事もあり、出来る範囲でやったが

ノミに刺されたりした事も大きなストレスとなった


生まれて退院してみんなで家に帰るまで

究極の我慢だ!と自分に言い聞かせた。


あの時私は友達からいただいたヨーグルトの菌を

大切にしていて子供にも食べさせていた


名前を覚えていないが、

友達の友達が海外から持って来た菌で、

カスピ海ヨーグルトに似ている。

別の友達がそれはカスピ海ヨーグルトと言っていたが、くれた本人が言っていたのを今になって思い出せない。

カスピ海だとしても、

日本で流行する数年前の事だったので貴重だった。


出産ギリギリまで私が新しくしておき、

菌を殺さないようにと姑にお願いすると、

分かった!それを交換しておけば良いのね!と

やる気満々な素振りで返事が返ってきた


私が検診に行き、かえって来ると

子供が元気に出迎えてくれた

しかし、姑が真っ先にこう言う


あのねえ!この子と買い物に行ったら

手を振り払って走ったのよ

こっちは呼んでも止まらないし

追いつかなくて、

道路に出ちゃってトラックの前に出て

トラック止めたのよ!それでねえ!

この子前で踊ってたわよ?

トラック止まってくれて良かったけど… 

怪我はしてないわよ?


は? 


大丈夫よ、トラック止まってくれたから

怪我してないしー。


私はクラクラしてしまったが、

子供が側にいて生きている事で

良かったと抱きしめた

でも、どうして振り払って走ったのだろう


そこへ奴が帰宅し、着替えている最中に

すぐ一部始終を話した


話を聞いいた奴が、姑のいる台所へ行き

また姑から事情を聞き、

私からも姑からも同じ事を聞く事となった


そしたら、姑は更に

あの子が走って行っちゃったのよ!

追いつかないわよそんなのと言った直後


何言ってんの!◯◯に何かあったらお袋のせいだからね❗️


と言うのだ


て言うか。違うだろ!

姑のせいとかじゃないんだよ

そんなの当たり前なんだよ


大怪我とかしても大変だし可哀想だし

死んだら戻って来ないんだよ!

命預かってるんだからしっかりしろよ‼️


と言うかな私なら、

お母さんのせいになるからとか、そうじゃないだろ

結局奴らって、命よりプライドな。

奴の一言はズレてるし、

姑は「あら悪かったわね!」と吐く様に言ったのも

こいつ死ねよと何度思ったか


それも奴にはストレスになってしまったようで

奴は私より先に別の病院に入院する事態に至った


決して死なない病気だし

全くクソなんだよ奴は

臨月の私と、子供を置いて…


舅の言っている事はこうだった

出かけるんならあの子に綱でもつけておけと。

それから私が臨月だという事で、

奴にはしっかりしろと言っていた。



そして嵐の日の夜、陣痛が来た。

エアコンの効いた部屋で私の横でスヤスヤ眠る子供に無事を祈りながら

車で舅に送って貰い病院についた


陣痛室に通され準備をしている時

私の考えがこうだ

あの親子2人とも使えねぇな

あの時もぶっ殺すと何度も思ったが

またその時も同じく

退院したらマジ2人ともぶっ殺すと心に誓った


看護師さんが、

あーもう分娩室って感じ

(その言い方も忘れない)

と言うので


そんなに早いですか?と聞くと

剃毛も浣腸も無し〜

麻酔もなしですね〜と言われた


ちょっと待って

(麻酔無しでも産めそうだけど)

あの人来ると言っていたのでぇ


あ!ちょっとまっててくださいねー

聞いて来ます!


と看護師さん走って行っちゃって

暫くして麻酔科の先生とパタパタ走って来た(笑)


今ご主人と連絡が取れましたよ!

こっちに来ますって!

間に合うように麻酔打ちますねー


と、言われ

背中をチクチクされた


しかし、やること早い

やっぱり私がなんと言われようと

ここに来たのは間違いなかった


私が生まれた時も、母は麻酔を打った

母が出産する時代からその病院は無痛分娩をしていたのだ

それから何十年も経った今、

他の人にそれを言うと

なかなか信じて貰えない


当時、母は3人同じ所で無痛で産んでいるので

超セレブ出産と言える



麻酔を打ち

スーッと痛みが遠のきしばらく待っていると

奴が来た

奴の手首には点滴のチューブがついていて、

病院に戻ったらまた点滴開始する


麻酔のお陰で奴は立ち会いに間に合ったのだ

ゆっくりと分娩室に運ばれて

静かに出産出来た


オイオイ泣く奴を冷やかな目で見つめながら

私がこれからまた子育てを1人でする事を

なんとなく察する


無事に出産を終え、

奴はまた病院の自分のベッドに戻るのだ。、

私は引き続きそのまま入院して


数日経ち、奴が退院して子供を連れて来た

もうあと数日の我慢

皆んなで無事に早く帰れる事を祈った


私が2人目の子と退院した時

姑の所に寄り挨拶をして帰ろうとしたその時


あ、ヨーグルト何処にありますか?と聞いたら

「捨てた!」とバッサリ

最初からやる気無かったくせに

やる気満々に見せかけてた。


言い方も酷いし、やる事も酷い

ヨーグルトすら作れないのな。

死ねよ!とまた思って自宅に帰った


今でも同じ様に思う、早く死んでくれと。