抜釘手術後2年4週目 水泳の池江選手の快挙の裏で | 激しい骨折のリハビリ体験記(大腿骨、膝蓋骨、肘関節の粉砕骨折(複雑骨折))時々株式投資記録

激しい骨折のリハビリ体験記(大腿骨、膝蓋骨、肘関節の粉砕骨折(複雑骨折))時々株式投資記録

骨折の中でも比較的後遺症が残りやすい、大腿骨遠位部、膝蓋骨、肘関節の粉砕骨折について記していくブログです。リハビリ中にあったこと、気づいたこと、思ったことについて、同じような境遇にあわれた方の参考になれば幸いです。暇つぶしにやっている株式投資も時々紹介。

最近のニュースで大きな話題となった、池江選手の東京オリンピック出場

 

内定。ご本人が本当に努力して、苦しいことにも負けずに耐え抜いたご

 

褒美を神様が与えてくれたかのような、今回の快挙は日本中の人々の

 

心に勇気を与えてくれた出来事と言えます。まあ、本当にめでたい。

水泳選手の体は本当に強そう。長期の入院で筋肉を落としたはずなの

に・・・。短期間でここまで戻すのは、トップアスリートならではでしょうね。

 

 

そんな強靭な精神力を持つ池江選手でも、白血病治療初期の頃の苦し

 

みは筆舌に尽くしがたいものだったようで、優勝後のインタビューの話に

 

よると、入院中は最悪の体調で寝たきりの日々が続いて、本気で「死にた

 

い」と思うことがあったほど・・・とのことです。

 

 

この話を聞いて、程度が全然違うとは思いますが、私の骨折治療初期の

 

頃のことを思い出しました。粉砕骨折をした直後も痛かったのは当然です

 

が、本当の地獄だったのは手術をした後です。左膝から上が痛すぎて一

 

中吐き気がするわ、熱も常に38度以上あるわ(これが何週間か続い

 

た)で体調最悪なせいで夜も全く眠れないし、なにより24時間ほぼ仰向

 

け状態で寝返りも打てず、日々ぼーっと過ごす状況は、もう拷問を受けて

 

いるような心境でした。車いす生活になるかもしれないと主治医に言われ

 

たこともあいまって、死にたいと何度思ったことか・・・。どうやら人は、行

 

動制限+体調不良+将来の展望なしが重なると死にたいと思うように

 

できているようです。こればかりは、本当にそういう状況にならないと理解

 

出来ないと思います。

 

 

でも、このような状況、もしくはもっと過酷な状況で数か月どころか幾数年

 

も闘病している方は、世の中にごまんと居るわけで、そういった方々の

 

苦労が、池江選手の華々しい活躍の裏にある闘病話をきっかけにクロー

 

ズアップされて、共感、支援の輪が広がるといいな、と思います。池江

 

選手の活躍や、インタビューでの「努力は必ず報われる」という言葉に

 

やっかみを覚えるという人もいると聞きますが、池江選手は自身の体験

 

をふまえ、あえてそのように発言されていて、そういう思考によって少しで

 

も現状況をよくすることにつながるという趣旨の話である、と捉えないとい

 

けないと思います。実際に一度死にたいと思い、恐らく常人には想像もつ

 

かない努力をした方の言葉なので、普通の人が言うのとは重みが全然違

 

います・・・。

 

 

ちなみに、あれだけの活躍をするようになった今でも普通の生活ができて

 

いることに感謝しているとのことで、私もいまだに普通に歩けることですら

 

「歩けるって、本当にすごいことなんだよなあ・・・」と日々思うほどです。

 

一度不自由な生活を経験すると、普通のありがたさに感謝するようにな

 

るので、今思い返しても骨折というのは嫌な経験でしたが、当たり前に

 

感謝するという考え方ができるようになったのは、良いことなのかもしれ

 

ません。あと、左ひざの状態に大きな変化はあるはずもなく、いまだに

 

ひざから太ももにかけて硬い筋みたいなものがある感触は、今後も改善

 

しないような気がします。運動機能に別段支障はないとはいえ、なくなっ

 

てくれたらちょっと嬉しい・・・。そう思って、スパ銭とかに通うたびにコツコ

 

ツとリハビリとはいえない程度のストレッチに取り組んでいます。そういえ

 

ば、皮膚の手術跡は完全に消えることはありませんが、少しだけ薄くなっ

 

てきている気がします。こういうちょっとした体の変化も、見つけるとちょっ

 

と嬉しくなるもので、人間の体は本当に不思議です。