夢の認知症薬と言われた薬が普及困難、という記事を読んだ。
私も子どもに迷惑をかけたくないので、今後、認知症を治す薬が出てくれるのはありがたいことだ。
認知症は、本人も家族も苦しめる。
介護をしていると、もっと早く良い薬が出てもいいのに、、なんて思ったりもする。
だが、今の母を見ていると、認知症になって幸せだったのかも知れないと思う。
何でも父に頼っていた母だが、認知症のお陰で、父が亡くなったことすら覚えていない。
毎日、父を探す姿は切なかったけれど、父の死を受け入れる苦悩に比べたら、
幸せだったと思う。
辛いことをすっかり忘れられるって、どんな人にとっても救いではないか。
母は認知症でなければ、鬱になっていたような気がするのだ。
今、母はグループホームで楽しく暮らしている。
父も自分の両親も生きていると信じている。自分は施設に入ったのではなく、病院に入院していると解釈している。
全て自分の都合の良いように。自分の心が傷つかないように。
母にとって、認知症は救いだったと思えてならない。
家族の介護は大変ですけどね