今村夏子さんが芥川賞。
これは、順当だと思いました。
賞のほかの候補の方が誰か知りません。だけどそうとしか言えないのです。
この方はここでとってもらわないと、
おいおい選考委員や執行部の責任が問われ、賞の権威の失墜のおそれがある。
そんなレベルの存在ですね。wikipediaに載ってなさそうなことを説明します。
私が存在を知ったのは、アメトーーク!の読書芸人の第2回くらいに、
芸人何人かで三省堂かどこかで、書店のまわり方であるとか、どういう本を読むかという
話を面白く話している場面での出来事でした。
ほぼ突然に近いタイミングで、光浦さんというメガネの女性がぽつりと言います。
「ねえ、『あひる』って知ってる?」
その途端、周囲の空気が2,3度下がったのがわかりました。
「あ、あ~。知、知ってる・・・」「うん、一時話題になったよね・・・」
誰もが何かを言いよどんでいるような、何かを畏れているような・・・そんな空気が流れ・・・。
つまり信じられないものを見つけてしまったという怖い話だったのです。
ここから先は読んだ方がはやいんですが、
有名作は今のところ「こちらあみ子」(太宰治賞)「あひる」「星の子」(三島由紀夫賞)etc
そして「むらさきのスカートの女」で芥川賞2019。
こうしてみると書くたびに芥川の候補になって、書くたびに代表作を遺している気がするよ。
デビューは2010年。
ちょっと他の作家とは創作の由来や根本が違うような気がして、
華やかさや文学っぽさではない何かを感じます。作品に。
尊敬する作家を小川洋子として「神様みたいな人」「ずっとあんな風に書いていけたら素敵」と語り、
そして今回受賞における選考委員の言葉として小川洋子は「狂気を突き抜けた先にある哀れさのようなものを描ける人だと再認識できました」と、作品・作家を評価しました。
はい、太字なのはコピペしたからで、意味はないです。
他の選考委員にも「こういう作品世界を書けるのは今村さんだけ」と言われており、
まさにそう思わされます。
存在・作品ともに、なにか畏敬を抱かざるを得ない、そんなお話でした。
私はひとが休んでるときに働かざるを得なくて悲哀を味わう者ですので、
今年の夏も忙しそうですが、夏の100冊的なイベントについ乗ってしまいました。
手元にある本は、イノセント・デイズ、地獄くらやみ花もなき、春琴抄ですが、
ほかに積んである本で、化物語(上)、鈴木るりか2冊、失われた時を求めて(1)、ハックリベリーフィンの冒険、
図書館の魔女(1)など大作ばかり。計画性がないにも程がありますね。
ですが言いたいことはただ一つ。夏に一冊読むなら、「あひる」をどうでしょう、と。
(個人的には「こちらあみ子」も季節的にもぴったりだと思うのですが!)
角川のカドフェスの一冊でもあるので、「あひる」の方なら、今ならB5のクリアファイルももらえるよ。
わたしの最近読んだ本、感想は、
読書メーター(烏山ちとせ)で公表しています。
暇つぶしにご照覧ください。
というわけで激賞してみました。
受賞作、読んでないんだけど、大丈夫だよね・・・。
ま、今日はこんなもんでしょうか。