毎年数本は「あれ、観ればよかった!」と後悔する舞台があるものですが、去年はイキウメの「人魂を届けに」がまさにそれ。

「ぴーちゃん絶対好きだよ」と言われ、役者さんも皆観に行ってらした。そーしたらまんまと読売演劇大賞で最優秀作品賞をとったので、「うぎゃー泣き笑い泣き笑い」でした。

受賞記念なのかな?配信があったのでようやく観れました。

めちゃくちゃよかった!導入からグイグイもってかれて面白い
これは賞とるわクラッカークラッカークラッカーーーーーー納得。

特に変わったことしてる舞台ではないんですよ?オーソドックスな演劇。でも脚本なのか演出なのか新しい!観たことない物語だったし、役者さんたちが激上手いキラキラキラキラ

近年のストプレって割と鋭角的?って思うことが多いんですが、これはなんだか表面はまろやかで分かりやすく、スーっと入ってくるんです。多分誰でも。

そしてガッツリ魂をもっていかれる感じ。
(根底には色んな社会問題や人間心理が内在されているんだけれど)

篠井さんの“お母さん”、がとにかく秀逸ニコニコニコニコ
あの雰囲気は篠井さんじゃないと出せないと思います。私の考える母性って、まさにそういうこと。


キャストはこちら。

イキウメの方も客演の方も皆様すんばらしいです立ち上がる立ち上がる安井順平さんてたまにドラマなんかで拝見しますが上手い方拍手拍手拍手
(そうか彼がナベプロだから新納さんとか山田裕貴くんとかナベプロの若手がみんな観に行ってたのねん)

まず導入がすごく良くて。
「魂を削られる」という例えがよく分かるので、このプロローグがあってこそ本編がスンナリ入ってくるんだと思います。

ある死刑囚の死体から飛び出した「人魂」。それは黒くてブヨブヨしていて、夜な夜な「さびしーよー」とか「おかあさーん」とか言うので牢のえらい人は困ってしまい、仕方ないから恩赦を出す。

人魂の処理を任された刑務官が母親にこの「人魂を届けに」行きます。

お母さんは樹海のような深い深いー森の中で社会と交わりを絶って暮らしています。そこには森に迷いこみ、疲れ傷ついた人たちが数人居着いています。

元気になって社会へ戻って行く人がいれば、そこで死んでしまう人もいる。
お母さんはやさしく、たくましく、淡々と全てを受け入れ、そこにいるだけ。

…に見えるんだけど、そうとはとらない輩もいる、ってお話です。

配信は今日(3/25)までなんですが、2時間弱の演目なのでさっくり観れるのでよかったらどうぞ!
おすすめです!

https://pia-live.jp/perf/2406784-001

 https://eplus.jp/sf/detail/0164510005

公式さん


新しい感性を刺激される感じキラキラキラキラ

再演してくれないかなーーーお願いお願いお願い



今年既に見逃して悔しい思いをしてるのがこれ。知ったのが遅くチケット完売、スズナリの当日券は長蛇の列だったらしい。
テラヤマキャバレーやってたけどさ、アングラな演目はアングラで観たい層が、舞台ファンは案外多いってことだと思いました。