たぶん一般的なグランドミュージカルや歴史劇を期待していくと違って、それを望海さんイザボーが力技でねじ伏せている感じ
美しさもお歌も圧もすんばらしーです
天晴れ、イザボーさま
天晴れ、イザボーさま
お話は、百年戦争の時代、戴冠式を控えたシャルル7世(甲斐翔真)は“フランス最悪の王妃”と呼ばれた母イザボーを知るために養母ヨランド(那須凛)とともに過去へ飛ぶ←ウソです
しかしシャルル6世はある時、狂気に陥り、政務をとれなくなった王に代わって、王弟だの親戚だのが権力を争います。
狂った王と自分の子どもたちを守るため奮闘するイザボー。
しかし「女は着飾って子どもを産んでればいい」と言われちゃう時代。
彼女がとった行動とは…
って感じですかね。
個人的にはOPがめちゃくちゃカッコイイのと(ゲネ動画にもある、「すべての栄華は私のもーのー!」と歌ってるやつ
特に2幕目が好きですね。2幕目はオンナの物語って感じがするんですもん。
イザボーと対局をなすヨランドの那須凛さんがめーちゃーくちゃーイイんです初ミュージカルとは思えない迫力!
これ、イザボーが悪でヨランドが善とゆーよーな分かりやすい2元論にならないのが末満さんぽいなあって思います
お互いやってきたことは真逆に見えても、血を浴び己を鼓舞して生きてきたのは同じ。
「男たちは盾と矛で戦い、オンナは血で戦う」
謀略を巡らせ時には男に身を任せ、生き抜く、キレイごとじゃないオンナの人生が見えるようでゾクゾクします(ドリガもそうだけど、私はオンナがしぶとい話が好きね)
お互いやってきたことは真逆に見えても、血を浴び己を鼓舞して生きてきたのは同じ。
「男たちは盾と矛で戦い、オンナは血で戦う」
謀略を巡らせ時には男に身を任せ、生き抜く、キレイごとじゃないオンナの人生が見えるようでゾクゾクします(ドリガもそうだけど、私はオンナがしぶとい話が好きね)
「小鳥が獣になったか」←イザボーのオジ役石井一孝さんブルゴーニュ公フィリップのセリフ
「いいえ。眠っていた獣が目覚めただけですわ」
他の感想
⭐和田俊輔さんの作る曲がまあ難しくて、ミュージカルとしては変わっててそれを寸分狂うことなく歌い上げる歌うまキャストのみなさんが素晴らしいです
⭐圧巻なのはやっぱり望海さんのイザボーで、美しいわ、迫力だわ、歌上手いわ、お芝居も上手くて、晩年のイザボーと息子とのやりとりなんて思わず
⭐男性キャストも甲斐翔真くん(近くで観たら大きくてカッコよかった。頬がツルツル)、上原理央くん、石井一孝さん、上川一哉さん、中河内くん皆んなお見事
上原理央くんの王は、最初から最後までほんと狂っています(笑)でも時々正気に戻るのが切ない。。久々に間近でみたけどやっぱりかっこいいぞー好き
⭐私の一番のお気に入りシーンは、中河内ジョンとイザボーのタンゴ、かーらーのーイザボー様とネタオトコたちシリーズのダンスです(私は男も女もカサノバタイプが好きやねん)
⭐私の一番のお気に入りシーンは、中河内ジョンとイザボーのタンゴ、かーらーのーイザボー様とネタオトコたちシリーズのダンスです(私は男も女もカサノバタイプが好きやねん)
⭐噂の黒死病ソングはビジュアルも含めて迷曲、いや名曲です末満さん作『マリーゴールド』の「ケリトン出版社」とゆーふざけた曲が大人気になった時を思い出します(笑)
⭐私のご贔屓の大森未来衣ちゃんはイザボー娘時代、イザボーの◯、◯◯◯◯◯◯◯、娘のカトリーヌ、アンサンブルと大活躍!ソロもあって上手だった
彼女はきゅるんきゅるんのベビーフェイスで可愛いくて、歌も上手いんだけど、声にちょっと毒っ気があるとゆーか?無垢と残酷さを併せ持つ、そのギャップを愛しています
(東宝芸能所属だからこれからきっとくるよ!)
⭐前田文子さんの衣装が素敵だったー。イザボー様は赤で、他の人々は黒!(一人だけ例外もある)だんだん血に染まって濃い赤のドレスになっていく。⭐ラストの演出、あとハートマンがとても末満さんぽい。後半ウゴウゴ出てくるハートマンたちはイザボー様の愛人、子ども、イザボーの本音などを表しているとも。悲劇が生み出すうねりが極上のグルーブとなり、大変心地よかったです
色々新しい舞台でしたね。(グラミュというより新感線ぽいという声があるのも納得!)
配信もあります。買うなら末満スイッチングがおすすめ。(演出家自らやるのがここんちの定番)
※アーカイブ明日までです
東京の後は大阪もありまーす!
お写真こちらから
石井さんのX