よく来たね統合失調症のあなた | 統合失調症で痔主の街金業者のつぶやき~過払い金請求のデメリット

統合失調症で痔主の街金業者のつぶやき~過払い金請求のデメリット

突然精神的に破たんをきたしクリニックへ通い、統合失調症と向き合いながら、途中で痔ろうを患い手術を受け、地方都市でささやかなる貸金業を続けるも国策によって被害を被り、産業廃棄物業の会社へアルバイトに出かける毎日を書き綴る。

 失礼します。私は診察室へと入っていった。その精神科医は職業柄清楚でフレンドリーで終始おだやかだった。室内は待合室の淡いグリーン基調ではなく、オフホワイト統一され窓から入ってくる光を乱反射させることなく部屋全体を輪郭のない、やや大げさな言い方をすれば薄い霧の中にいるような、患者を一切刺激しない作りになっていた。このクリニックは診療内科ではないので、患者が横たわれるようなベッドはない。部屋の調度真中に大きい木製テーブルと白いデスクトップパソコンと小型のインクジェットプリンタ。筆記用具、座り心地の良い椅子が4脚(これも患者に優しい)。テーブルを挟んでややはす向かいに座る。距離は1m以上離れている。医者は私が書いた問診票をしばらく精査し考えを巡らしている。その間1,2分。

 これは重傷だね。

 第一声がこれ。私、茫然。予想はしていたものの、この単刀直入は優しくない。目の前が暗くなる。

 でも、治せなくもないな。


 第二声発する。動悸は激しいままだ。まずい、と脳がからだに指令を出している。私はいまのところ無言のまま、相手の言葉が続くのを待つ。

 時間掛かるよ?いい?大丈夫?

 疑問形で3連発。頷くしかない。治してもらいたいからここに来たのだ。
 この後の質疑応答は多分一般的なものだと思う。例えば、近親者に精神を病んでいるひとがいるか、とか、薬物に手を出したりしてないか、とか。私の育った環境、幼児虐待、病歴、家族構成、などなど。実は子供のころ「てんかん」を何度か発症したことがあった。突然からだ全身が震え、冷たい汗が全身を包み、過呼吸になり、からだの自由が利かなくなりそのまま倒れることしか出来ない。上手くしゃべることも出来ない。そんな感じ。そのことは問診票にも書いてある。
 彼は私が発する言葉をブラインドタッチでパソコンに打ち込んでいく。ものすごい速さに圧倒。
 次に付き添いで来た妻が呼ばれた。

精神病は病気ではない - 精神科医が見放した患者が完治している驚異の記録 精神病は病気ではない - 精神科医が見放した患者が完治している驚異の記録
(2002/04/18)
萩原 玄明

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