以前お話しした10分の1貯金についてです。
この形には色々な派生形があります。
今回は借金がある人が使える形をご紹介します。
このやり方は簡単ではありませんが、努力でなんとかなる範囲の難しさです。
身につけることでお金の問題を解決する大きな助けとなるでしょう。
●借金を返済しながら貯金する
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借金がある人はこの形がお勧めです。
借金を返すだけにとどまらず、自尊心を回復して、自信を得て、更には貯金する習慣を身につける。そんな欲張りな作戦です。
<支出の形>
貯金:収入の10分の1
借金返済:収入の10分の2
支出(除く借金返済):収入の10分の7
貯金は収入の1割、借金返済は収入の2割とします。
生活費は残り7割以内に抑えます。
現実問題として、借金がある状態ではお金の問題を解決することはとても難しいです。
借金自体があなたの助けとなる事もありますが、それはお金の力を熟知している人が十分な計画の上で借金をしている場合に限られます。
ごく普通の一般人が抱える借金はあなたの足を引っ張ります。
まずはあなたにマイナス効果を与える借金の完済を成し遂げましょう。
借金を完済して、貯金できる体制になるためにはそれなりの苦労が必要なのです。
しかし、ただ単に厳しいだけではありません。
ここで重要な点は10分の1貯金も同時に行っていること。
借金を返済しつつ貯金することで、以下のメリットがあります。
●借金を完済した人だけが身につけられる力がある?
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借金はマイナス効果を持ち、あなたを窮地に近づけてしまいます。
それは人生でとても危険な状態であり、好んで陥る状況ではありません。
その一方で、窮地から立ち直った人間は、そうではない人間には無いものを身につけて戻ってくるものです。それをいくつかご紹介します。
・貯金の習慣をつけられる
借金がある人は貯金する習慣がない場合が多いです。
習慣は決意したその日から身につくものではありません。
貯金を習慣としつつ借金返済をすることで、借金を完済したらすぐに貯金を積み上げる体制に移れる利点があります。
・貯金によって心配や危機を減らし、自尊心を取り戻す
手持ち資金があるなら借金返済に充てればいいと考えるのは早計です。
人は直ぐに動かせるお金がない、ただそれだけで不安になったり焦ったりします。
借金返済の途中でも予想外の支出は発生するものです。
そのときに貯金が全くない場合は借金が増えてしまいます。
借金返済時に追加の借金をすることは精神的ダメージが大きく、最悪の場合は以前の生活に戻ってしまうこともあります。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、ある程度の手持ち資金、すなわち貯金が必要です。
・借金完済の喜びを知る
真面目に借金を返し続け、貯金を貯め続けると、ある時期に「貯金の残高>借金の残高」となります。ここまでくれば、貯金を崩して一気に借金を完済することができます。
貯金は無くなってしまいますが、「借金を返済しながらも貯金ができていた」ことで、あなたには過去の実績という鉄壁の自信が身についています。
既に収入の10分の7で過去の実績があるのです。
残り10分の3は全額貯金に回すことができます。
貯金速度はこれまでの3倍になるので、以前の貯金額に戻すことは意外なほど簡単です。
●まずはやってみるという行動が肝心
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以上、借金がある場合の支出構造をご紹介しました。
この場合に一番大変な障壁は全ての生活費を収入の7割以内にすることです。
かなりの苦労をすることになると思います。
しかし、それは最初だけです。
夜型人間が朝早起きするのと同じです。
最初の数日は辛いですが、続けていくうちに慣れてしまいます。
人は良い方向にも悪い方向にも回ることができます。
その力を自分の人生をより良くする方向に使っていきましょう。
努力した人間は、それに応じた報酬を得ることができます。
まずはやってみましょう。