治療方針が出てから、抗がん剤開始まで約2週間あった。


散々迷ったが、思い切ってセカンドオピニオンに行くことにした!


検査結果を主治医とは異なる先生が見た時に、全く同じ治療が勧められるか、が知りたかった。


セカンドオピニオンに行くまでの流れは、こんな感じ。


  1. 病院を決める
  2. セカンドオピニオンの予約の空き状況、必要な書類を問い合わせる
  3. かかりつけの病院へ必要書類を依頼する
  4. セカンドオピニオンを予約する
  5. 必要書類をかかりつけの病院に取りに行く
  6. 必要書類を持ってセカンドオピニオンへGO

セカンドオピニオンに行くために必要な書類は、


  • 紹介状
  • 診断の根拠となっている検査結果・画像・データ 
  • セカンドオピニオン同意書
  • セカンドオピニオン問診票


必要な書類を問い合わせた時に、「生検の時のプレパラートも持ってきてくださいね」とも言われた!!!


プレパラートとは、ずいぶん懐かしい響きだ飛び出すハート


私の場合、生検は、転院前に受けたのでプレパラートを持っていくには、転院前の病院に問い合わせる必要がある魂


セカンドオピニオンに行こうと思い立ってから、実際に行くまで1週間しかなかったので、プレパラートは残念だけど、あきらめた。


セカンドオピニオンにかかる費用は、33,000円で、相談時間は30分だ。


相談時間が短時間なので、質問したいことは紙にまとめて持っていった。


セカンドオピニオンでは、検査結果を一通りみてもらい、この検査結果の場合、どのような治療方針をとるかを中心に話を聞いた。


アドバイスしてもらったことはこんなことだ。


  • 検査について

画像診断上はリンパ節転移ありとされているが、生検で確定診断ができていない。


PET-CTは偽陽性になることがあるから、生検をして確定させる方が良いだろう。

リンパ節転移があるかないかで、治療方針が変わるから重要スター


  • 全摘か部分摘出か

画像を見る限り、腫瘍がもこもことしている。このような腫瘍の場合、取り残しが起きる可能性があるため、全摘がよい。

「もこもことした腫瘍」の説明の時に書いてくれた絵はこれ。赤い点を中心に腫瘍ができて発達したのでかたまりが、イビツだということのようだ。



  • リンパ節転移ありの場合の治療

術前化学療法

ddEC(エピルビシンとエンドキサン)

ddPTX(パクリタキセル)

手術

と進めるのがいいだろう。


などなど。


主治医から勧められたレジメンとセカンドオピニオンのレジメンは、アンスラサイクリン系→タキサン系の薬剤を使うという点では、ほぼ変わりなかったが、使う薬剤に若干の違いがあるのと、dose-dense(dd:投与間隔を短縮する治療法)が用いられているところが違ったので、持ち帰って主治医の意見も聞いてみることに。


最後にセカンドオピニオンの先生が主治医に向けて、丁寧なお手紙をかいてくれた。


お手紙には

「ききさんは、今後再発をできるだけ少なくということを目指す点で化学療法をいとわない姿勢を感じます」

ということが書かれていて

「十分に根治が見込めるがんであることを伝えました」

とも書かれていた。


化学療法をいとわなかったわけではなく、化学療法はやらざるを得ないだろうなと思っていただけなので、ちょっと違うかなとも思ったが、主治医へのお手紙は、私を励ましてくれているようにもみえて、ありがたかった。


このお手紙は、次の診察で主治医に渡すことにした。


専門家に別の角度から自分の検査結果を検討してもらい、見落としがないか、このまま初期治療を初めて良いか、と言った観点でしっかりみてもらえた。

費用はかかったが、セカンドオピニオンに行って本当に良かったと感じている。