どうも!ピロシキです。

今回はファンシーマウスの繁殖についてご紹介します。

生き物を飼うことにおいて、

繁殖させてあげるのも楽しみの一つですよね?

ファンシーマウスは簡単に繁殖させられる生き物なんです!

そのため、舐めてかかると痛い目にあいます・・・

 

【マウスの繁殖サイクル】

まずはマウスの繁殖の仕組みについて知りましょう!

インターネット上の情報や私の経験を踏まえて、

以下のようにまとめてみました。

以下、参考にしたサイトのURL

http://card.medic.kumamoto-u.ac.jp/service/animalcare/orientation/breeding.html

http://shippobank-keepmouse.blogspot.com/2018/01/7.html

http://www.pet-hospital.org/exo-005.htm

 

図で示したように早かったり、遅かったり、

ばらつきがある印象です。

飼育環境や親の母乳をしっかり飲めたかどうかで変わると思われます。

誕生から出産まで早くて二ヶ月、遅くて三ヶ月です。

雄と雌の交配は、自然化では秋や春に多いとされていますが、

飼育下では一年中行われます。

 

もし成熟した雄と雌を購入したのであれば、

最も早くて20日で出産するということになります。

環境になれる時間や、雌の発情期の

関係で、もっと遅くなるとは思いますが。

 

発情周期は4~5日とされています。

出産後、授乳を行う時期では、雌は発情しませんが、

子供を産んだ後14~18時間、分娩後発情があります。

このときに雄と再度交配してしまうと、

23~25日後にさらに出産してしまいます。

 

一回での出産頭数は8~15頭とされています。

ちなみにうちの花子は16頭産みました。

 

【繁殖・成熟するまでの管理】

それでは、実際に繁殖、そして子供が大人になるまで、

どのような管理をすればよいのかご紹介します。

 

Step.1 雄と雌の同居

繁殖させるのですから、雄と雌を一緒の

ゲージにする必要があります。

そのとき、しばらくの間、様子を見てあげてください。

まれに喧嘩をすることがあります。

我が家で経験したのは以下の2パターン。

・雄が雌をしつこく追い回して、喧嘩になる

・雌が雄の匂いを嗅ぎ回り、攻撃する

 

だいたいは、時間が立つと収束するのですが、

喧嘩で怪我をしてしまう場合があります。

もし喧嘩が激しいようでしたら、

複数回に分けて対面させ、

少しずつ慣らすようにしてください。

 

Step.2 雄を別居させる

これは寂しいステップですね。

雌が妊娠し、出産する前に雄を別居させます。

雌が妊娠するとお腹が膨らみます。

初めての方でもすぐにわかります。

上が妊娠し、出産する2日前の花子です。下が太郎。

 

雄を別居させる理由は、第一に分娩後発情で雌が妊娠してしまう

可能性があること、第二に、育児の邪魔をしてしまうことです。

 

分娩後発情で妊娠してしまうと、二ヶ月で20匹も増えることになります。

増やしたいとお考えの方でも、連続出産は雌に負担がかかるのでオススメできません。

 

また、性欲の強い雄は雌に迫り、育児を邪魔してしまうことがあるようです。

雄は子育てを手伝ったり、子供によりそって、守るような仕草をすることもありますが・・・

ここはお父さんに我慢してもらいましょう。

 

Step.3 出産前にお掃除、出産後はそっと見守る
雄を別居させたら、次はゲージの掃除をします。

水洗いまでしてあげてください。

何故かというと、出産した後の雌はとても神経質だからです。

雌が出産を終えたら、飼育者としては、

「写真撮りたい!」、「あかちゃん見たい!」って思うのが

普通ですよね。だけど我慢です!

人間という強大な力の前にお母さんがストレスを感じたり、

自分の子供を守れないと感じると、子食いや育児放棄をします。

だからしばらくはそっとしてあげてください。

お掃除も汚れが激しく、かつ赤ちゃんから離れた場所だけ。

ただし、餌と水に関しては、きらさぬよう、毎日そっと管理してあげてください。

 

Step.4 離乳までは母親と一緒に

出産後、二週間たつとみんな目を開けて、自分で水を飲んだり、

餌をかじり始めます。これは離乳ではないので、

母親と分けるようなことはしないでください。

母乳を十分にのめず、病弱な子になる場合があります。

 

Step.5 離乳したら、雄だけ分ける

出産からおおよそ、一ヶ月たつと離乳します。

ここまで成長したら、雄の子を母親とは分けて飼育します。

そうでないと、子供同士、または子と親で交配し、

取り返しのつかないことになります。

 

また、ゆくゆくは雄を一匹ずつで飼育するのがオススメです。

雄は縄張りを持つため、同じゲージに複数頭入れると、

殺し合いの喧嘩になる可能性があるのです。

インターネット上では、雄を複数頭で飼育しても問題ない

という記事をたびたび見かけます。

しかし、それは、「いまのところ」問題がないだけで、

いつ喧嘩が始まるかわかりません。

もしかしたら、寿命尽きるまで、複数頭で飼育した例も

あるかもしれません。

しかし、私はペットとして飼っている以上、死ぬ確率がある

飼育方法は避けるべきだと考えています。

 

雄と雌は子供でも見分けがつきます。

生殖器と排泄口の距離が長いのが雄、

短いのが雌です。大人になると、雄は膀胱が発達し、

雌は乳が発達するので、一目瞭然です。

 

 

【繁殖の落とし穴】

この記事を一通り読んで、感の良い人なら、

繁殖の恐ろしさに気づいていると思います。

そう、どこか手違いがあるとねずみ算式に一気に数が増えていくのです。

分娩後発情での妊娠も要注意ですが、私がやらかしたらのも、

細心の注意が必要です。

私は、離乳した後の雄と雌を分ける過程で、

雌グループに一匹の雄を紛れ込ませてしまったのです。

ゲージにはお母さん含め、雌が6匹いました。

そのうちの4匹が妊娠し、一ヶ月後には40匹ほどの子供が

誕生したのです。

 

さらに大変なのは、生まれてきた雄達を、

ゆくゆくは別々のゲージで飼育しなくれはいけないこと。

単純に雄が1/2の20匹だとして20ゲージが必要です。

実際には18ゲージ増やしました。

そして、もし同じようなミスをまた繰り返せば・・・

 

また、上記の例は近親交配にあたります。

マウスは近親個配に比較的強い

なんて話を聞きますが、近親交配は奇形や疾患をもった

子供が生まれやすくなります。

そんな子でも飼い主として責任をもって育てなければなりまん。

増えすぎたから殺したり、逃したりするなんて最低の行為です。

 

健全な子でも風邪を引いたり、病気になったりします。

普通なら、動物病院につれてきますよね?

でもよく考えてみてください。たくさん増やせば増やすほど、

そういった子はたくさん出てきます。全員を病院につれてくだけの

金銭的、時間的な余裕をお持ちですか?

 

そうなんです。繁殖というのは魅力的ですが、

マウスの場合は本当によく考えて、注意しなければなりません。

 

最後にマウスにハマったあなたにメッセージです。

私達の人生は長いです。焦らず、欲張らず、

長い時間をかけて、少しずつ増やして、

長い時間をかけて多くの子達と生活を共にしてください。