次女から結婚すると電話があった、信じられない。
嬉しくもあるが心配の気持ちの方が強い。
次女の小さい頃が昨日のようによみがえる、寝かしつける時に毎日お話をする。
昔昔あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お父さん!昔々はもう飽きた!ちがうのにして。
う~~んそうか、じゃあ変える。
どこかにお爺さんとお婆さんが住んでいました、お爺さんは山へ柴刈に行きました,お婆さんは川へ洗濯に行きました、すると川上から大きなリンゴがドンブラコドンブラコと流れてきました、こんな大きなリンゴは見たことがない、お婆さんはさっそく家へ持って帰りました、お爺さんがリンゴを切ると中から元気なかぐや姫が出てきました。
お爺さんお婆さん、なんか急に鬼退治に行きたくなってきた、キビ団子を作ってください、かぐや姫はキビ団子を作ってもらうとすぐに鬼ヶ島に出発した。
しばらく行くと変な爺さんがアルミの脚立に乗って枯れ木に灰をまき散らしていた。お爺さん何してるの?、枯れ木に花を咲かせるんじゃ。ふ~~~ん。興味ない、かぐや姫はアルミの脚立を思い切り蹴飛ばした、どすん!空から爺さんが降ってきた。
いててててて!!!どうしたの爺さん大丈夫?飛行機から落ちたの?。違うんじゃ誰かがアルミの脚立を蹴飛ばしたんじゃ、お爺さんはうずくまった。
そこに赤ずきんちゃんが通りかかった、お爺さん大丈夫ですか?寝てるの?死んでるの?。
生きてるんじゃ、だれか救急車を呼んでくれ。わかった赤ずきんちゃんは急いで携帯を出して電話した、残念!圏外でした。
約25年ほど前、そんな話を毎晩しながら寝かしつけていた。次女はとにかく独立心の強い子だったので、絶対に一人で生きていくと思ってた、信じられない信じられない。