みなさんこんにちは!
どうも、さきぴょんです🐰
日本に一時帰国をしていて
更新が遅くなってしまいました。
村上春樹ミュージアムに行った話を
早口で捲し立てたいところですが
その話は別の機会にしましょう。
今日のブログはもちろん
村上春樹の比喩〜上級編〜
本日は上級編ということで
村上ワールド全開な比喩を集めてみました。
一見すると奇妙で変テコな比喩表現ですが
読んでいくうちにきっとクセになります。
ん…どういうこと!?笑
いや意味がわからないよ!!笑
などとツッコミを入れながら
最後までお楽しみいただけると嬉しいです。
上級編 〜奇妙でクセになる比喩10選〜
春の熊くらい好きだよ。(ノルウェイの森)
村上小説で私が最も好きなフレーズ。
ノルウェイの森は愛のことばの宝庫で「世界中のジャングルの虎が溶けてバターになってしまうくらい好きだ」という文章も出てきます。
そして、田村カフカくん、そこに君が現れた。キュウリのごとくクールに、カフカのごとくミステリアスに。(海辺のカフカ)
なんでキュウリがクールなんだ?と思ったら
cool as a cucumberという英語の慣用句がありました。
春樹さんだからこそのシャレの効いたフレーズですね。
ぱりっとした調教済みのレタスとスモーク・サーモンと剃刀の刃のように薄く切って氷水でさらした玉葱とホースラディッシュ・マスタードを使ってサンドイッチを作る。紀ノ国屋のバター・フレンチがスモーク・サーモンのサンドイッチにはよくあうんだ。(ダンス・ダンス・ダンス)
調教済みのレタスという衝撃単語…ww
村上小説に出てくる食事はどれも美味しそうですが
結構手間がかかってて実際真似して作るのは大変です。
僕はそんな具合に二十一の冬から二十二の春までを、足の悪いおっとせいみたいに手紙のハレムの中で過ごした。(バート・バカラックはお好き?)
足の悪いおっとせいみたいってなんだよ!?
と大学生の頃の私はすかさずツッコミを入れました。
…でもこの一文とても素敵だと思いませんか?
元気だよ。春先のモルダウ河みたいに。(スプートニクの恋人)
モルダウ/スメタナ
どっちが曲名なのかいつも一瞬混乱します。
※前者が曲名(わが祖国の第2曲)で後者が作曲者です。
美容師は鏡の中の僕の顔を、まるでセロリの筋をいっぱい集めてそのままどんぶりにいれた料理を見るような目つきで眺めながら、彼女の指示にいちいち相づちを打っていた。(ねじまき鳥クロニクル)
海老とセロリの炒め物とかセロリと牛肉の煮物とか
村上小説では火を通すセロリ料理が多いですが
私は生のスティックでシャリシャリ食べる派です。
彼女はまるでレンブラントが衣服のひだを描くときのように、注意深く時間をかけてトーストにジャムを塗った。(1Q84)
光と闇の魔術師と呼ばれるレンブラント。
うちにある夜警(マグネット)を眺めてみましたが
衣服のひだの部分にこれといった特徴は見つけられませんでした笑
耳を澄ませるんだ。はまぐりのように注意深く。(海辺のカフカ)
はまぐりって注意深い生き物なんでしょうか…?
見た目からはおてんばなタイプには見えないので
まぁ注意深いってことにしておきましょう。
彼女は気取ったフランス料理店の支配人がアメリカン・エクスプレスのカードを受け取るときのような顔つきで僕のキスを受け入れた。(国境の南、太陽の西)
アメリカン・エクスプレスが良い例ですが
村上小説ではカタカナで間に・が入る単語が
好んで使われているので次から探してみてください。
日焼けがたまらなく魅力的だ。まるでカフェ・オ・レの精みたいに見える。(ダンス・ダンス・ダンス)
人生で一度は言われてみたい最高の褒め言葉ですね!
カフェ・オ・レ…ほら言ったでしょう?
カタカナで間に・が入る単語がよく出てくるって。
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みなさん大変お疲れさまでした。
これにて村上春樹の比喩はおしまいです。
不定期にはなりますが
今後も村上春樹小説の魅力を
さまざまなかたちでお届けできたらな
とぼんやり考えています。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました
また次のブログでお会いしましょう!