A Love Supreme(至上の愛)
さて、今日ご紹介するアルバムはジョンコルトレーンによるアルバム
「A Love Supreme
(至上の愛)」です!
このアルバムはジョンコルトレーンが
1965年(38歳)の時にに
録音されたものです。
コルトレーンは40歳で亡くなってしまうので、
亡くなる2年前になりますね。
1. アルバムの背景と制作過程
2. 音楽的な特徴と革新性
3. アルバムの構成と楽曲解説
<Acknowledgement(承認)Part 1>
3:50~ 掠れて唸るようなサックスの音が熱情を感じさせます
<Resolution(決意)Part 2>
0:20~ ジミーガリソンのベースに続いて入るコルトレーンのフレージングが異国の雰囲気を醸し出します。どこか癖になる旋律が聴く者を惹きつけます!
1:50~ マッコイタイナーのピアノソロ、始まりの二音の跳躍からなる印象的なフレーズに続く音使いもまた、異国的に感じられます。左手で奏でるハーモニーも鋭く楽曲のエッジを醸し出していますね!
3:50~ コルトレーンソロ、断片的なフレーズをつなぎ合わせているような印象的なインプロヴィゼーション。音使いも旋法(=モード)によるフレーズが聴かれます。
<「Pursuance(探求)」Part 3>
0:00~ エルヴィンジョーンズによるドラム独奏、どこなく神秘的なフレージング。決して野蛮になることのなく、勢いの中にどこか達観した冷静さが感じられます。張り詰めたような演奏の先に何を見ているのでしょうか?
1:30~ コルトレーンの旋律が入ってきます。上行系のフレーズを何度も用いながら聞く者に印象づける旋律線を演奏します。その後マッコイタイナーのピアノソロが引き継ぎます。クラスターとも感じられるような和音的なフレージングが耳に残ります。
4:20~ コルトレーンが引き継ぎます。唸るような音色とエルヴィンジョーンズの煽るようなドラムの音が楽曲全体を先へ先へと盛り上げていきます。この辺から、息を切らしながら走り続けるような演奏から耳を離すことが出来なくなってきます。
6:30~ この辺りの音使いは無調に近く感じます。そして、唸り、叫ぶような音色をぜひ聴いてみてください!
7:15~ エルヴィンジョーンズによるドラムソロ。細かなリズムを中心としたソロを展開していきます。ジミーガリソンのベースがそこに絡むように入り、ベースにソロを引き継ぎます。静けさにも似たベースのフレーズに耳を傾けてみてください。
8:50~ ここからベースによって装飾音を伴う、印象的なフレーズが繰り返されます。一定のフレーズの繰り返しがどこか宗教的な雰囲気を醸し出しながら、音楽は終盤へと向かっていきます。次第に歩みが遅くなり、音楽自体が息を引き取っていくような雰囲気は一聴の価値ありです。
<「Psalm(賛美)」Part 4>
0:00~ マッコイタイナーの東洋的な雰囲気を思わせる和音の響き、エルヴィンジョーンズによるドラムのクレッシェンド。朗々と歌うかのような音数の少ないジョンコルトレーンの旋律。鐘の音を表すようなマッコイのピアノの音がソロを引き立てます!聴いた瞬間から陶酔するような楽曲の世界観に引き込まれていきます。
<全体を通して>