今回は少しジャズの歴史について触れていきたいと思います。
まず、
・ジャズの源?
今現在、様々なところでジャズ、ジャズ、ジャズ、ジャズ、JAZZ、、、と書いてあるのを見かけますが、そもそもジャズとは一体なんなのでしょうか?
まず、どこからジャズというものが始まったかについて調べていきましょう。
その源流を遡っていくと、「19世紀末~20世紀初頭」にかけての「ニューオリンズ」というアメリカの港町にたどり着きます。
では、なぜ「ニューオリンズ」という場所がジャズの源流となったか?
(Wikipediaよりお借りしました。)
では、まず上の画像を見てください。
画像は当時のヨーロッパの支配下にある地域です。
17世紀以降のアメリカではアフリカ人の奴隷貿易がさかんに行われていました。
その拠点が「ニューオリンズ」だったわけです。
ニューオリンズが奴隷貿易の拠点となった理由としては、
①奴隷貿易のほとんどが南部植民地に従事していた事。
②南部ルイジアナ州のミシシッピー川の河口に位置していた事。
が挙げられると思います。他にも様々な理由が重なったかもしれません。
これらの理由から南部植民地への奴隷貿易の拠点となった場所が「ニューオリンズ」となったわけですね。
つまり、この時に「ニューオリンズ」という場所でヨーロッパの文化とアフリカの文化が出会ったというわけですね!!
で、す、が、この時にはまだジャズの影も形も現れないんですね。。。
この時にまかれたジャズの種が花開くのはこの時から約200年後の20世紀になります。
<PRE JAZZ>
さて、ジャズの源流がなんとなくわかったので、次はいよいよジャズの発生について調べていきましょう。
19世紀末から20世紀初頭でどのようにジャズが生まれ成長してきたか、その過程を見ていきましょう。
影響を与えたと言われている3つの要素があります。
1,黒人霊歌
まず、初めに上記の通りに16世紀~19世紀にかけてアフリカ大陸からヨーロッパ人に労働力として強制的に連れて来られたアフリカの奴隷たち(アフリカ系アメリカ人)が持つ文化には特徴がありました。
白人の支配下によってアフリカの奴隷たちが持つ文化にキリスト教が浸透し、黒人霊歌(Negro Spiritual)が生まれました。
Sometimes I Feel Like a Motherless Child-Paul Robeson(時には母のない子のように)
この黒人霊歌がジャズに影響を与えた1つとされています。
2,ブルース
次に、17世紀以降に南部植民地の農園地帯で従事していた黒人奴隷たちは「フィールド・ハラー」と呼ばれる叫び声のような歌、または集団としての労働歌として「ワーク・ソング」を持っていました。
フィールド・ハラー・・・農作業をする黒人奴隷が作業をしながら独り言のように歌うものです。また、それが聞こえた近くの人と対話のように歌われることもあったそうです。リズムがあまりないというのが特徴です。
(http://smsgostudy.blog.fc2.com/blog-date-201210.htmlよりお借りしました)
ワークソング・・・フィールド・ハラー同様仕事をするときに歌われたもの。土を掘ったり、船を漕いだり、木を切ったりなどリズムが生まれやすい作業中に歌われるものです。フィールド・ハラーとの違いは、大勢と歌われる点とリズムがある点が挙げられます。また、リードが歌い、コーラスが返す、などのコール・アンド・レスポンスがある点も特徴といえるでしょう。
(http://ericpetersautos.com/2012/09/07/a-few-questions-to-ask/よりお借りしました)
19世紀以降、上記の2つのような文化が「ブルース」という音楽に発展していきます。この「ブルース」が、黒人音楽の元となり、「ジャズ」へ大きな影響を及ぼしていきます。
3,ラグタイム
ジャズの要素となった「黒人霊歌」、「ブルース」の他にアメリカが生み出した文化である「ラグタイム」があります。
「ラグタイム」・・・19世紀末から20世紀初頭にかけ流行したアメリカ初の軽音楽。黒人のダンスの伴奏や、酒場で黒人が演奏したピアノが起源となっている。白人に受けがいいマーチなどをベースにし、黒人音楽の独特のノリを足した音楽となっている。最初、ピアノ用の”書かれた楽譜”として登場したため、スイングをする事はありませんでした。また、即興性が無いところからまだ「ジャズ」の誕生とは言えませんでした。アフリカの踊りから来るリズミックな要素がヨーロッパ音楽と混ざったことがウケたため20世紀初頭まで流行した。
初期のジャズのリズミカルなシンコペーションは、ラグタイムを通して得られたものではないかという説もあります。
The entertainer / Scott Joplin
この「ラグタイム」もニューオリンズでのジャズに大きな影響を及ぼしたと言えるでしょう。
ジャズの要素
今まで紹介した3つ
「黒人霊歌」「ブルース」「ラグタイム」
について大雑把ではありますが説明しました。
興味ある方は更にそれぞれについて調べてみてください。なにかすごい事がわかりましたら是非是非教えてください!
この3つの音楽を知ることはジャズを知る上で外すことのできない音楽という事がより一層わかりましたね。
今日は「ジャズ」になるまでの音楽「PRE JAZZ」について説明していきました。
次回からはいよいよJAZZの発展していく過程を調べていきましょう。
・・・おまけ・・・
I've Been Working on the Railroad by Martin Spitznagel / スピッツネーグル
まず、
・ジャズの源?
今現在、様々なところでジャズ、ジャズ、ジャズ、ジャズ、JAZZ、、、と書いてあるのを見かけますが、そもそもジャズとは一体なんなのでしょうか?
まず、どこからジャズというものが始まったかについて調べていきましょう。
その源流を遡っていくと、「19世紀末~20世紀初頭」にかけての「ニューオリンズ」というアメリカの港町にたどり着きます。
では、なぜ「ニューオリンズ」という場所がジャズの源流となったか?
(Wikipediaよりお借りしました。)
では、まず上の画像を見てください。
画像は当時のヨーロッパの支配下にある地域です。
17世紀以降のアメリカではアフリカ人の奴隷貿易がさかんに行われていました。
その拠点が「ニューオリンズ」だったわけです。
ニューオリンズが奴隷貿易の拠点となった理由としては、
①奴隷貿易のほとんどが南部植民地に従事していた事。
②南部ルイジアナ州のミシシッピー川の河口に位置していた事。
が挙げられると思います。他にも様々な理由が重なったかもしれません。
これらの理由から南部植民地への奴隷貿易の拠点となった場所が「ニューオリンズ」となったわけですね。
つまり、この時に「ニューオリンズ」という場所でヨーロッパの文化とアフリカの文化が出会ったというわけですね!!
で、す、が、この時にはまだジャズの影も形も現れないんですね。。。
この時にまかれたジャズの種が花開くのはこの時から約200年後の20世紀になります。
<PRE JAZZ>
さて、ジャズの源流がなんとなくわかったので、次はいよいよジャズの発生について調べていきましょう。
19世紀末から20世紀初頭でどのようにジャズが生まれ成長してきたか、その過程を見ていきましょう。
影響を与えたと言われている3つの要素があります。
1,黒人霊歌
まず、初めに上記の通りに16世紀~19世紀にかけてアフリカ大陸からヨーロッパ人に労働力として強制的に連れて来られたアフリカの奴隷たち(アフリカ系アメリカ人)が持つ文化には特徴がありました。
白人の支配下によってアフリカの奴隷たちが持つ文化にキリスト教が浸透し、黒人霊歌(Negro Spiritual)が生まれました。
Sometimes I Feel Like a Motherless Child-Paul Robeson(時には母のない子のように)
この黒人霊歌がジャズに影響を与えた1つとされています。
2,ブルース
次に、17世紀以降に南部植民地の農園地帯で従事していた黒人奴隷たちは「フィールド・ハラー」と呼ばれる叫び声のような歌、または集団としての労働歌として「ワーク・ソング」を持っていました。
フィールド・ハラー・・・農作業をする黒人奴隷が作業をしながら独り言のように歌うものです。また、それが聞こえた近くの人と対話のように歌われることもあったそうです。リズムがあまりないというのが特徴です。
(http://smsgostudy.blog.fc2.com/blog-date-201210.htmlよりお借りしました)
ワークソング・・・フィールド・ハラー同様仕事をするときに歌われたもの。土を掘ったり、船を漕いだり、木を切ったりなどリズムが生まれやすい作業中に歌われるものです。フィールド・ハラーとの違いは、大勢と歌われる点とリズムがある点が挙げられます。また、リードが歌い、コーラスが返す、などのコール・アンド・レスポンスがある点も特徴といえるでしょう。
(http://ericpetersautos.com/2012/09/07/a-few-questions-to-ask/よりお借りしました)
19世紀以降、上記の2つのような文化が「ブルース」という音楽に発展していきます。この「ブルース」が、黒人音楽の元となり、「ジャズ」へ大きな影響を及ぼしていきます。
3,ラグタイム
ジャズの要素となった「黒人霊歌」、「ブルース」の他にアメリカが生み出した文化である「ラグタイム」があります。
「ラグタイム」・・・19世紀末から20世紀初頭にかけ流行したアメリカ初の軽音楽。黒人のダンスの伴奏や、酒場で黒人が演奏したピアノが起源となっている。白人に受けがいいマーチなどをベースにし、黒人音楽の独特のノリを足した音楽となっている。最初、ピアノ用の”書かれた楽譜”として登場したため、スイングをする事はありませんでした。また、即興性が無いところからまだ「ジャズ」の誕生とは言えませんでした。アフリカの踊りから来るリズミックな要素がヨーロッパ音楽と混ざったことがウケたため20世紀初頭まで流行した。
初期のジャズのリズミカルなシンコペーションは、ラグタイムを通して得られたものではないかという説もあります。
The entertainer / Scott Joplin
この「ラグタイム」もニューオリンズでのジャズに大きな影響を及ぼしたと言えるでしょう。
ジャズの要素
今まで紹介した3つ
「黒人霊歌」「ブルース」「ラグタイム」
について大雑把ではありますが説明しました。
興味ある方は更にそれぞれについて調べてみてください。なにかすごい事がわかりましたら是非是非教えてください!
この3つの音楽を知ることはジャズを知る上で外すことのできない音楽という事がより一層わかりましたね。
今日は「ジャズ」になるまでの音楽「PRE JAZZ」について説明していきました。
次回からはいよいよJAZZの発展していく過程を調べていきましょう。
・・・おまけ・・・
I've Been Working on the Railroad by Martin Spitznagel / スピッツネーグル