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1,000年ぶりという彗星の接近が一月後に迫ったある日。

山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉(みつは)は、憂鬱な毎日を過ごしていた。

別居する町長である父親の選挙運動に、家系である神社の古い風習。。。

小さく、狭い田舎町の中では、周囲の目が余計に気になり、東京への憧れが増していく。

そんなある日、三葉は自分が東京の男子高校生になった夢を見る。

目の前に広がる東京の街並みを前に、都会での生活を満喫する彼女。


一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧(たき)。

彼も、行ったこともない山奥の町で、自分が女子高生になっている夢を見ていた。。。

そんな不思議な夢が繰り返され、正しく不思議な夢と思った2人だったが、やがて、あることに気付く・・・

2人の心と身体が入れ替わってることに!


その後、幾度も入れ替わり、互いの存在を知った瀧と三葉。

2人は入れ替わりながら、自分たちが特別につながっていたと感じ、瀧は、三葉に会いに行くことを決意する。


果たして、2人は出会うことができるのか・・・

そして、2人に待ち受ける衝撃の運命とは・・・


知る人ぞ知る、新進気鋭の新海誠監督の作品、私は知りませんでしたが。。。

この作品、8月の下旬に公開してから、すでに3か月経ちますが、未だに公開中の大ヒットとなっています。


私は、ほとんど事前に内容を知らずに観ました。

「男の子と女の子の心と身体が入れ替わる話」、「岐阜の飛騨高山が舞台らしい」

そして、どうやら「キュンキュンするだけの恋愛映画ではなく、感動する作品」、というくらいの情報だけでした。


東京と飛騨の田舎と、距離も生活も遠く離れた男女高校生の出会い。

自由に、気楽に高校生活過ごしてると思われる2人ですが、それぞれに家庭環境や将来に悩みも抱え。

やがて、2人ではどうすることもできない、運命が待ち受けます。

それは、不条理とも思える大災害・・・


神戸・淡路大震災や東日本大震災を目の当たりにし、自分たちではどうすることも、避けることもできない大災害が起きるのが現実。

それでも、諦めず、被害を最小限に抑えるべく、立ち上がる姿が描かれています。


確かに前半は、「男女が入れ替わる」という、軽いコメディタッチが続きますが。

中盤から後半はドキドキしっぱなしの展開となり、ラストの二人の姿には、私も目頭が熱くなりました。

「3.11」というのも確かにこの作品の大きな要素の一つであり、他に色々なテーマを含んだ作品だと思います。

それだから、社会現象ともなり、これほどのヒット作になったと思います。


私も色々考えましたが、でも観終わって・・・、やっぱ、これはよくできたラブストーリーやったと思いました。 

2時間があっという間の、とてもいい作品でした。

劇中に流れる曲も良かったです。 ★★★★