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かつては人気を極めたものの、今では落ち目の中年レスラー、ランディ(ミッキー・ローク)。
 
今は地方の小さな興業に出場し、あちこち痛む体に鞭打ちながら細々と現役を続ける一方、スーパーのアルバイトをしながら、粗末なトレーラーハウスで一人で暮らしている。
 
ある日、試合後に長年に渡るステロイドの副作用か、心臓発作を起こして倒れてしまう。
 
そして、医師からは引退勧告を受け、レスラー生命の危機を迎える。。。
 
 
しばらく大人しく過ごすランディ、彼は場末のクラブを訪れ、古株のストリッパーでありシングルマザーのキャシディ(マリサ・トメイ)に発作のことを話す。
 
キャシディは唯一の家族で、一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に病気のことを打ち明けるよう勧める。
 
しかし、ステファニーに会いに行くが、彼女は今まで父親らしいことをしてこなかったランディを拒絶。
 
また、密かに想っていたキャシディにも店以外ではもう会えないと交際を断られてしまう。。。
 
 
せっかくスーパーでのパートタイムからフルタイムの仕事を始めていたランディだったが、自棄を起こし、仕事を放り投げ、再びリングに立つためトレーニングを再開する。。。
 
 
果たしてランディの選んだ道は・・・
 
そして、彼は再びリングに立てるのか・・・
 
 
 
あのM・ロークが落ち目の中年レスラーを演じた今作。
 
M・ロークといえば80年代、「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」とか「ナイン・ハーフ」など、押しも押されぬトップ俳優であり、セクシーな俳優として人気も絶頂でしたよね。
 
当時高校生だった私は、「なんとエロそうな顔したヤツだ」と思ってましたが(笑)
 
しかし、その後はボクサーに転向するといっては失敗し、スキャンダルがもとで映画界からも久しく消え・・・という状態でした。。。
 
ところが、今作ではまるで彼自身の人生を彷彿とさせる名演で、見事に復活しましたね。
 
 
ラストの試合、同じような境遇であり「ショウビズ界」の末端ともいえるストリッパーのキャシディが、ランディの元に現れる姿はほろっとさせます。
 
プロレス好きなオトコなら、みんな好きでしょうね、この作品。
 
もちろん私も、少し胸が熱くなりました。 ★★★★