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ニューヨーク、まだ夜明け前の人っ子ひとりいない五番街にタクシーが止まる。
 
黒いシックなドレスを纏って降り立つ一人の女性。
 
高級宝石店「ティファニー」のショーウインドウの前に立ち、店内の輝く宝石を見つめるホリー(オードリー・ヘップバーン)。

朝帰りした時、彼女はその眩いばかりの宝石を見つめながら、紙コップでコーヒーをすすり、デニッシュを頬ばるのがの彼女の日課であった
 
名前も無い愛猫と暮らし、高級コールガールとして生きる彼女は、まさに猫のように自由奔放にその日その日を過ごしていた。
 
ホリーの夢は「セレブ」な生活であり、それは「ティファニー」がイメージするような世界だった。
 
 
そんなある日、ホリーのアパートの上階にポール(ジョージ・ペパード)という男が越してきた。
 
作家ということだが、タイプライターにはリボンもついてなく、室内装飾業を営む年上の女性パトロンがいつも一緒にいるのだった。
 
 
しかし程なく、ポールは不思議な魅力をもつホリーに惹かれていくのだが・・・
 
彼女を目当てとする男が多く、また「セレブ」との恋愛にしか興味のないホリーと、一方、彼女の魅力に惹かれ、パトロンと別れたポール。
 
 
果たして、二人の恋の行方は・・・
 
そして、ホリーが選んだ道は・・・
 
 
 
1661年の作品で、A・ヘップバーンがその魅力を全開に発揮し、ニューヨークを舞台にした「都会の妖精」を見事演じていましたね。
 
また、この作品を通じ「ティファニー」というブランドイメージも確立されたんでしょうね。
 
 
遅ればせながら、やっと観ました。
 
自由奔放に生きるホリーはどこまでも美しく、魅力的であり、女性からも憧れの存在か。
 
逆にオトコからしたら、結ばれても幸せにはなれない、決して長続きしそうに無いと分かっていても、一時の気の迷いで彼女の魅力に溺れてしまうのでしょうかね。
 
ニューヨークを舞台にしたロマンティック・コメディ、まさに「お伽噺」のような作品でした。 ★★★
 
 
そういや作中、ホリーのアパートの上階に住む日本人役(日系人役?)の独身男性が登場しますが。
 
これが背が低く、出っ歯でメガネかけてて、陰険で・・・と、典型的な一昔前の「日本人」の姿が描かれています。
 
今なら「差別」と大いにバッシングされるようなキャラが登場します。
 
観て嫌悪感を感じる方も多いと思いますが、さすが61年当時は許される範囲だったんでしょうねぇ。