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1962年11月30日、アメリカのロサンゼルス。
 
8か月前に愛する友人を亡くした大学教授のジョージ(コリン・ファース)。
 
16年間共に暮らしたパートナーのジムを交通事故で失って以来、彼はこの8ヶ月間、毎日悲嘆に暮れていた。
 
時が経っても、彼の悲しみは癒えるどころか、日に日に深くなっていた。。。
 
 
そして今日、彼は自らの手でその悲しみを断ち切り、最愛のパートナーのもとへと旅立とうと決意する。
 
身の回りを整理し、最期を迎える準備を進めていくジョージ。。
 
いつものように大学に出勤しデスクを片付け、銀行の貸金庫を解約、帰りには新しい銃弾を購入し準備を進める。
 
人生最後の日だからか、授業では珍しく自らの信条を熱く語ったり、かつての恋人で今は親友であるチャーリー(ジュリアン・ムーア)からの誘いに乗り、彼女の家で昔話に花を咲かせて飲み始める。
 
そして、ついに一日の終わりを迎えようとしていたジョージ。
 
そんな彼の前に、今日の授業でジョージに質問をした教え子のケニー(ニコラス・ホルト)が現わる。。。
 
 
果たして、ケニーは何をしに現れたのか・・・
 
そして、ジョージの最後の一日の行方は・・・
 
 
 
亡き愛する者のもとへ旅立とうとする中年男性の最期の一日を描いた作品。
 
主人公のジョージは同性愛者だが、最愛の者を亡くした悲しみは、普通の恋愛も同性愛も変わらないでしょう。
 
 
この作品を観てやはり思うことは、「もし自分の最愛の人が目の前からいなくなったら・・・」
 
私も、彼と同じように悲しみに暮れ、日々塞ぎ込むでしょう。。
 
死を選ぶのかどうか、それは本当に分かりません。。
 
 
監督のトム・フォードという人はグッチ、イヴ・サンローランなどで成功した世界的ファッションデザイナーとのこと。
 
そんな彼が初メガホンをとった作品がこれ。
 
彼が自らの生き方を曝け出したとも思えるこの作品、シンプルですがとても深く重いものがありました。★★★★
 
 
主演のC・ファースはアカデミー賞主演男優賞ノミネート、残念ながら選には漏れましたが、翌年のアカデミー賞ではあの「英国王のスピーチ」で見事主演男優賞を受賞。
 
 
で、あの学生役を演じたN・ホルト。
 
彼って、どこかで観たことあるかなと思ってたら、なんとあの「アバウト・ア・ボーイ」で子役マーカスを演じてた彼だったんですね。。。
 
ビックリしました。。。 時が経つのは早い。。。