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1925年の英国。
 
大英帝国博覧会の閉会式で、英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の代理として、ヨーク公アルバート王子、後のジョージ6世(コリン・ファース)は妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に見守られ演説を行った。
 
しかし、幼少の頃から吃音症というコンプレックスを抱えていたジョージ。
 
彼は、英国王ジョージ5世の次男という生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。。。
 
今回のスピーチもさんざんな結果に終わった。。。
 
聴衆も明らかに王子の演説に落胆してしており、彼は益々自信を無くしたのだった。
 
それまでもジョージは多くの専門家による治療を試していたものの、まったく改善の兆しが見られなかった。。。
 
 
そんなある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ彼を連れていく。
 
ライオネルは、診察室では自分たちは平等だと宣言、お互い愛称(バーティーとライオネル)で呼び合うこととし、またヘビースモーカーのジョージに禁煙させた。
 
しかし、2人は治療法についてケンカ、ついにジョージは自分には向かないと告げ、立ち去ってしまった。
 
 
そして、クリスマスを迎えた冬。
 
クリスマス放送のスピーチがまたしても失敗に終わり、ジョージは再びライオネルの元を訪ねる。
 
 
果たして、ジョージとライオネルの治療の行方は・・・
 
そして、迫りくる第二次世界大戦を前にジョージと英国民は・・・・
 
 
 
幼少時からのコンプレックスを抱えたまま大人になった、英国王ジョージ6世の物語です。
 
あの現在の女王エリザベス2世の父親であった人だって。
 
お坊っちゃんであり、子供っぽく我がままでありながらも、英国王の家系に生まれた彼。
 
兄がいたにも関わらず、人生のいたずらか、王位継承をすることとなったジョージ。
 
 
幼少の頃からのコンプレックス、人には言えない王家に生れたプレッシャー・・・
 
そんなジョージを常に支える頼もしい妻のエリザベスと、応援する2人の娘たち。
 
そして、対等で親密な環境を作り、信頼関係を築くことこそ治療の第一歩と信じるライオネル。
 
 
失敗と努力を重ね、ついには国王として多くの国民の前でのスピーチに成功。
 
もう、完全な「スポ根」ですね。。
 
ユーモアも交えながら、全編に流れる温かな眼差し。
 
 
そしてラスト、あのナチス・ドイツとの開戦前夜。
 
イギリス国内に加え、当時の領土のオーストラリアやニュージーランド・カナダ等も加えた大英帝国全土の国民に向けて、力強い演説をする彼の姿。
 
感動しないはずがありません。 いい作品でした。。★★★★★