以前読んだ、伊坂幸太郎さんの短編集「フィッシュスト-リー」です 。
 
もともと、「フィッシュストーリー」とは、ほら話、おおげさな話、つくり話とかの意味があるらしいですね。。
 
釣りをする人が、自分の釣果を実際より誇張して言うことからが語源らしいとか。。。
 
 
4つの短編からなり、うち表題作の「フィッシュストーリー」は映画化もされました。
 
 
「フィッシュストーリー」は、売れないロックバンドが最後のレコーディングでつくった曲が、時間を隔て次の世代・またその地次の世代に奇蹟を起こすという話。
  
20数年前から現在、30年前そして10年後と、時間軸が行ったり来たりしていきます。
 
そこでは人と人との出会いや運命が描かれています。
 
 
最終作「「ポテチ」 は空き巣の男と地元のプロ野球選手との不思議で切ない話。
 
 
いずれも「ほら話」、いや「お伽話」のような話ばかりですが、いくつもの伏線を散りばめた末に、最後に一気に収束させるあたり、「伊坂ワールド」でした。。