アメリカの郊外、その夜はガラス窓を破るほどの強い嵐がある町を襲った。
湖のほとりに住むデヴィッド(トーマス・ジェーン)と妻ステファニー、そして5歳の息子ビリー。
デヴィッドはビリーと隣人の弁護士ノートンと共にスーパーマーケットに買出しに行く。
天気は回復したが、湖の向こうには深い霧が発生していた。。。
スーパーでは店長バド、副店長のオリーらが働いていた。
店の外では軍のクルマやパトカーのサイレンが鳴リ響き、何事かが起こった様子。。。
そこへ、いきなり一人の男が店内に駆け込んできた。
「霧の中に何かいる!」と叫んだ彼は、鼻から出血をし、ケガを負っていた。
やがて、店を覆うように深い霧が発生したかと思うと、突然大きな衝撃音が響き、壁や天井にひび割れが起きた。
店内にいた客たちは全員、店内に座り込み、一時的に避難する。
そこに居合わせた骨董品屋の女主人カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は「世界の終わりだ」と一人叫ぶ。
そんな中、熱を出したビリーのためにデヴィッドは毛布を取りに店の倉庫に入ると、不気味な物音がする。
発電機をチェックしに来た店のバドとノーム、倉庫係のジムたちと調べると突然大きなタコのような触手を持った生物に襲われる。。。
果たして、謎の生物の正体は・・・
そして、デヴィッドたちは「霧」の世界から逃げ出せるのか・・・
あのスティーヴン・キングの原作をフランク・ダラボンが監督・脚本をしたパニック・ミステリー。
この二人のタッグはあの「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」に続く第三作目。
こう聞けば誰だって期待を膨らませて観るでしょうに。
しかし。
なんじゃ、この作品は。。。
というか、お金をかけたホラー映画だったかな。
救いはあの狂信的な女性カーモディの演技。
彼女がやられた時はスカッとしました(悪いですけど)
深い霧の中に潜む謎の生物に対し、恐怖と閉塞感で追い詰められていく人々の姿を描いた作品。
しかし、出てくる謎の生物はオリジナリティのない、巨大化したただの「昆虫」だったり、ラストのオチも「それはないやろ」と思わせます。 ★★
スティーヴン・キング&フランク・ダラボンという両看板なだけに肩透かしを食らったような作品。
でも、良く考えりゃS・キングの作品の映画化って、「?」と思う作品多っかたですよね。。