アメリカ東海岸の郊外にあるベッドリッジ駅。
大学教授のパーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)は、ある寒い冬の夜、その駅前で迷子になっていた秋田犬の子犬を保護して家に連れて帰る。
以前に飼っていた犬を亡くした悲しみが癒えない妻のケイト(ジョーン・アレン)。
しかし、彼女の反対を押し切って子犬を飼うことを決めたパーカーは、着けていた首輪に漢字の「八」が刻印されていたことから「ハチ」と命名された。。。
パーカーの愛情を受けてすくすくと育ったハチは、毎朝彼を駅まで見送り、午後5時になると迎えに行くのが習慣になり、周囲の人々もそれを微笑ましく見守っていた。
そんな幸せな日々に悲劇が襲う・・・
パーカーが突然、大学の講義中に倒れてしまったのだ。
果たして、パーカーの容態は・・・
そして、ハチの運命は・・・
日本では1937年に公開された「ハチ公物語」のリメイク作品。
もう、そんなに前になるんですね。。
その「ハチ公物語」は1930年代の日本の東京が舞台でしたが、今作は現代のアメリカ東海岸の架空の街を舞台に作られました。
プロデューサーのヴィッキー・シゲクニ・ウォンは1980年代半ばに来日した際に、渋谷駅前のハチ公像に興味を示し、ハチ公のストーリーを映画などで知って感銘を受けたそう。
やがて帰国後には飼い犬に「ハチコー」と名付け、その「ハチコー」が2002年に亡くなったのを期に、映画製作を決めたという逸話が。
大の愛犬家である主演のリチャード・ギアは、この映画の脚本を読んだ際、涙が止まらなかったという。
彼は「教授とハチの関係は忠誠心という尺度だけでは測りきれない関係」と語る。
また、「私たちアメリカ人は、人間が犬の主人であるという意識がない。心から信じ合っている友人どうしという関係で、主人と従者という階級的なとらえかたを決してしないんだ」と。
いずれにしろこの作品、愛情を注いでいた動物が亡くなった後、人間が悲しむというストーリーが多い中。
人間が先に亡くなった後、それでも帰らぬ人を待ち続ける「ハチ」の姿に心打たれました。★★★
しかし、主演の「ハチ」を見ると、どうしてもあの「お父さん」を思い出すのは私だけでしょうか(笑)