人が嘘を吐いてるのを見破る「人間嘘発見機」こと市役所で働く成瀬。

いい加減で半分でまかせが多い「演説の達人」の喫茶店マスターの響野。

動物をこよなく愛す「天才スリ」の20歳の若者久遠。

そして1秒単位で正確な「体内時計」を持つシングルマザーの雪子。

この4人の正体は、なんと銀行強盗。


現金輸送車を襲撃するなんて「ロマンがない」と主張する彼らの手口は、銀行強盗だと分からないよう最小限の変装でカウンターまで近づき、さっと拳銃を抜き、警報装置を押す間を与えず、金を出させて逃げるというシンプルなもの。

この4人の天才達が仕掛けた銀行強盗は今まで一度も失敗することがなかったのだが・・・

しかし、横浜のとある銀行を襲撃した彼らは、まんまと4千万円をせしめた後、逃走中に他の車とすんでのところで衝突触事故を起こしかける。

なんと、その相手の車には、同じ日に現金輸送車を襲撃した別の強盗団が乗っていたのだった。。。

そして、あろうことかその4千万円を強盗団に奪われてしまう・・・


果たして、4人は4千万円を取り返せるのか・・・

そして、思わぬ事態に巻き込まれた4人の行方は・・・



「重力ピエロ」「死神の精度」に続いての伊坂幸太郎作品です。

これも面白かったですね。

さすが、人気あるだけありますね。

テンポあるストーリー、小気味良いセリフ。

いろんな知識・細かい情報の記述が多く、特に響野の話す「トリビア」的な話は面白かったですね。


この作品も映画化されたらしいけど、こっちは未見です。