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2007年の公開、ロバート・ゼメキス監督の全編CGアニメーションの作品です。

6世紀のデンマーク。
フローズガール王(アンソニー・ホプキンス)が城内で盛大な宴をしている最中、突如、巨大な怪物グレンデルが姿を現した。。。

立ち向かう兵士、また逃げ惑う人々を次々と投げ飛ばし虐殺するグレンデル。

奴に対し、王は懸賞を用意して討伐隊を集め始める。

これに応じたのが戦士ベオウルフ(レイ・ウィンストン)率いる一味。

そして、ベオウルフは見事にグレンデルの撃退に成功。

戦勝を祝い、フローズガール王のもと、ベオウルフを中心に再び城内で盛大に繰り広げられる宴。

しかし翌朝、ベオウルフが目を覚ますと、城内には皆殺しにされた兵士たちの姿が至る所に。。。

彼はその犯人と思しきグレンデルの母親(アンジェリーナ・ジョリー)の元へと向かうが・・・


果たして、ベオウルフとグレンデルの母との戦いの行方は・・・

そして、その後のベオウルフの運命は・・・


この作品、原作は古く8世紀から9世紀にかけて作られたのではと考えられ、イギリス文学最古の作品のひとつであり、ファンタジー作品の源流とも言われてるらしいですね。

それを、最新のデジタル技術を駆使して全編アニメ化したそうです。

私なんか、言われるまでこれがアニメなんて全く分かりませんでしたし、言われてからも信じられませんでしたね。。。


しかし、この作品の主題はいったい何だったんでしょうか。

何を伝えたかったんでしょうか。


人間の持つ「欲望」、誘惑を捨てきれない人間の「業」なんかを伝えたかったのか。

それとも哀しき「復讐の連鎖」を描きたかったのか。。。


人間が宿命的・本能的に持つ「欲望」「業」また他人を妬む「嫉妬」や「復讐心」。

これらを捨て去るには人間、それ相応の決心や覚悟が必要で、自分が持ってる「富」や「地位」「名声」を捨てなければならない。。。

この作品ではフローズガール王はそれらを全てベオウルフに譲り渡し、自身は隠居のような身分になってしまう。
そして、全てを手に入れたベオウルフもまた、戦いの後に全てを腹心のウィグラーフに譲り渡す・・・

原作は読んでませんが、奥が深いんでしょうね。。。

考えさせられる作品と言えばそうですし、なんか中途半端って言えばそうも言えるラスト・・・★★★


写真はベオウルフと尻尾の生えたA・ジョーリー。

彼女のスタイルは完璧!でしたが、あれもCGだと思うとチョイがっかり。。。