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60年前、着物の似合うひとりの女性に恋をした人形師の男がいた。

彼女への想いから、彼は彼女にそっくりの着物を着た人形を作り同様の愛を注いだ。
やがて男の真剣な想いが女性にも届き、二人は結ばれることとなった。

男はその後、人形の存在を忘れてしまう。。。

しかし、二人の幸せな日々は長くは続かず、やはり彼女に想いを寄せていた別の男が彼女を殺し、その罪を彼にかぶせてしまう。

彼は村人に捕らえられ、無実の罪で弄り殺されてしまう。。。

激しく殴られ、息絶えていく男の目に最期に映ったのは、なんとあの人形の顔であった。。。


現在、とある森の奥にひっそりと建てられた人形ギャラリーである美術館。

人形のモデルとなるため新進気鋭の女性彫刻家のヘミ(キム・ユミ)、そして女学生のソニョン、写真家のホン、球体関節人形を肌身離さず持ち歩く女性ヨンハ、飛び入りで参加したモデル志望の男テスンの5人は森の奥深くに建てられたこの古びた人形ギャラリーに、館長のチェと人形師のジェウォンによって招待された。

館内は、数十体もの大小様々な人形で埋め尽くされ、その精巧な美しさはゲストたちの一挙手一投足をまるで監視しているかのような不気味さを持つ。

その美術館の庭に佇む美少女ミナ(イム・ウンギョン)をヘミは見かける。

ミナは初対面であるヘミのことを知ってるというが、ヘミには全くその覚えがない。。。

そしてゲストたちはロビーに集まり、お互いの話をするうちに、それぞれの故郷に伝わる人形の呪いの話がまったく同じであることに興味を覚える。。。

しかし、突然ヨンハが何かに怯え気絶してしまう。

その夜、ヨンハの人形が、目が飛び出て首を切られた無残な姿で見つかった。。。

その後、招待者たちが一人また一人と惨たらしい姿で殺されていき、やがてヘミにも魔の手が襲い掛かる。。。

果たして、館内での殺人の原因とその犯人は・・・

そして、ヘミとミナの二人の行方は・・・


韓国ホラーの作品です。
これ、めちゃ恐い作品でした。。。

人形にまつわる不思議な話、恐い話は日本でも昔からありますよね。
幼い頃に人形と遊んだ記憶は特に女性なら誰にもあるでしょうね。

特に愛着を持って人形に接するということは、人間が人形を可愛がる・愛するということ。

逆に「人形も人を愛せる」ということを契機として、人形たちが人間に復讐する物語です。

作中出てくる人形は「球体関節人形」という極めて作りが精巧なものばかり。
精巧であればあるほど、まるで本当に動き出すかのようなリアルさを醸し出します。

本作はその人形たちの恐ろしい復讐劇ですが、その底辺には愛する人間達に捨てられた哀しい物語があります。

60年前に起きた不幸な事件の残された人形と5人のゲストたち、またヘミとミナの関係という二つのストーリーが並行して進んでいきます。

出てくる人形たちの精巧さ・美しさが不気味で、森の奥深くの古い美術館という舞台設定が恐怖と悲劇感を増幅させています。

そして、最後にヘミへの復讐に踏み切れずミナが涙するシーン、なんとも切なく、哀しいシーンでした。

ホラーやスプラッター映画は観ない私、なんとも怖くて恐ろしい、そして哀しい作品でした。★★★


しかし、この作品。

先日深夜の1時過ぎあたりに放送されてたのを、偶々観たのですが・・・

終わったのが夜中の3時。

寝付けなかったのは言うまでもありません。。。