イメージ 1

ニューヨークでラジオパーソナリティをしているエリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)。

彼女は恋人デイビッドとの婚約を目前に控え、幸せな日々を過ごしていた。

そんなある夜、2人は公園で犬の散歩をしているところを3人の暴漢に襲われる。

瀕死の重傷を負ったエリカは、意識を取り戻した病院でデイビッドが撲殺されたことを知る。。。

悲しみに打ちひしがれ、自身も身も心にも傷を負った彼女。

回復後も、遅々として進まない警察の捜査にも不満を覚えるエリカ。。。

ふとした思いつきで、ダウンタウンの密売人から不法に銃を入手してしまう。

そしてある日、偶然立ち寄ったコンビニで強盗に遭遇してしまい、その銃で発砲してしまった・・・

一方、エリカは事件の捜査を進める刑事のショーン・マーサー(テレンス・ハワード)と親交を深めていく。
彼は近頃連続する銃による殺人事件の捜査を進めるが、中々犯人を特定することができないでいる。。。

事件が連続する中、やがてショーンはエリカに対して疑問を抱き始める。。。


果たして、彼女を襲い、最愛の恋人を殺した犯人を捕まえることはできるのか・・・

そして、彼女が最後に取った行動とは・・・



ジョディー・フォスター主演の復讐・サスペンス。

幸せな生活を過ごしていた彼女に、突然襲った理不尽な悲劇。。。

恋人を失った喪失感・悲しみ・また彼女から拭い去れない襲われた時の恐怖感、警察や社会に対する憤り・・・

そして犯人に対する復讐心・・・

やがて、彼女は一丁の拳銃を手に入れ、偶然に遭遇したコンビニ強盗犯・電車内のチンピラ・強姦魔などの犯罪者たちを自らの手で殺して行く。。。

そして、自分たちを襲った犯人を自らの手で捜し出し始める。。。


アメリカ・でも日本でも個人による「復讐」は許されない。

しかし、法や国によって裁かれない「犯罪者」を追い詰めていくエリカに少しの「哀れみ」「同情」を感じながらも、「異常性」や「危なっかしさ」を感じます。

細身で華奢なジョディだから余計にそう感じるかもしれませんし、彼女の「知的」だけど「陰り」のある表情がそうさせるのでしょう。

(あの「羊たちの沈黙」のクラリス役では行動的で強くて真っ直ぐな女性を演じたジョディ、しかしこの作品では非常に危なっかしい、薄氷の上を歩き続けてるような女性に変わっています。
91年公開の「羊たちの沈黙」、時代の移り変わりをも感じます。。。)


それ故に公園での事件後、彼女に一番身近に接してきた刑事ショーン。

「ネタバレ」になりますので省略しますが彼が最後に下した決断、理解はできますが、やっぱり賛成はできませんね。。。

この作品、個人による「復讐」は許されないのは当然ですが、元々「自分の身は自分で守る」の意識が強く、銃の所持が認められているアメリカと日本では、受け止め方が違ってくるかもしれませんね。★★★