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東城大学医学部付属病院では心臓移植の代替医療であるバチスタ手術を専門に行うチームを結成させる。

病院長の高科(映画:國村隼・ドラマ:林隆三)はフロリダのサザンクロス心臓疾患専門病院から心臓外科の権威、桐生恭一(映画:吉川晃司・ドラマ:伊原剛志)を招聘し、「チーム・バチスタ」を結成。

通常、成功率60%といわれる難しい心臓手術の「バチスタ手術」。

結成後、26例もの連続手術を成功させた「チーム・バチスタ」は、いつしか「チーム・バチスタの奇跡」と呼ばれる程の驚異の成功を収め続けていた。

しかし、成功率100%だった「チーム・バチスタ」が、あろうことか、3例立続けに謎の術死に遭遇してしまう。。。

「医療ミス」か、「単なる偶然」か、それとも「故意による殺人」か・・・

そんな中、アフリカの少年ゲリラ兵がバチスタ手術を受けるべく、ヘリで病院に運ばれて来た。

世間の注目を集める少年の手術。

その手術の前に、疑念を解明するため病院長の高階は、神経内科学教室の万年講師で「不定愁訴外来(別名・愚痴外来)」の医師田口(映画:竹内結子・ドラマ伊藤淳史)に内部調査を命じる。

「チーム・バチスタ」の各メンバーへ聴き取りをするも、調査に難航する田口。

そんな時、外部から招聘された厚生労働省の役人白鳥(映画:阿部寛・ドラマ:仲村トオル)がやって来た。

「ロジカルモンスター」と呼ばれる彼は、するど過ぎる論理展開と強烈なキャラクターで「バチスタ」メンバーだけでなく、病院内を巻き込んで調査に取り掛かる。


果たして、術死は止まるのか・・・

そして、術死の原因は・・・



バチスタ手術は拡張型心筋症に対する手術術式で、正式には「左室縮小形成術」と呼ばれるらしい。
名称は考案者のランダス・バチスタ博士の名前に由来するとのこと。

拡張型心筋症の根本治療は基本的には心臓移植しかないとされてるが、世界的にも心臓のドナー提供者が不足、高額な移植費用、現行の臓器移植法では国内では15歳未満の移植は認められていないという、そもそも「脳死」は「死」なのかという論議・・・等々。

また、移植手術が成功して拒絶反応が出たりと術後の問題もあります。

一方、バチスタ手術も未完成で不確定要素の多い手術であり、今後の改善・発展が望まれる手術とのこと。


この作品、私はまず去年放送されてた、
①連続「TVドラマ」で観て、
②テレビ放送された「映画」を観て、
③原作の「小説」 を最後に読みました。

で、作品の面白さでは、
①TVドラマ
②小説
③映画 という順番ですね。


原作は2005年の第4回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した作品。

TVドラマは原作にないストーリーが二転三転し、また原作及び映画とは異なるオリジナルの結末もあり、毎週観るのが楽しみでした。ドラマは★★★★

こんなに楽しみに観てたドラマは本当に久し振りでした。

また出演陣の仲村トオル、伊藤淳史、伊原剛志の人選もよかったですね。
映画の3人より、こちらの方がピッタリでした。

今までの医療ドラマとは一味違う「医療サスペンス」であり、エンターテインメント性も十分でした。
(画像は映画版の「チーム・バチスタ」の面々です)