2001年9月11日、人々はいつもと変わらない1日を迎えようとしていた。
ニューアーク国際空港発、サンフランシスコ国際空港行き「ユナイテッド93便」は朝の離陸ラッシュに巻き込まれ、予定時刻を30分程遅れて出発しようとしていた。
飛行時間は5時間25分。機内には40人の乗員・乗客が乗り込んでいた。
しかし、その中にまさかテロリストが含まれていることなど、誰が想像できただろう・・・
離陸後、テロリストたちはハイジャックを敢行。
手に爆弾を持って操縦室を占拠、完全に機体の乗っ取りに成功する。
そして、その事実は搭乗者のみならず、地上にいる彼らの家族や管制塔にもすぐさま伝わった。
テロリストたちの目的は、機体ごとあのホワイトハウスへ突撃する自爆テロだった。。。
この日、ハイジャックされた航空機は4機。
耳を疑うような現実に、さまざまな情報が錯綜し、完全に機能不全を起こした管制塔。
内、2機は世界貿易センタービルへ、1機は国防総省の本部ペンタゴンに機体ごと突撃する。
そして、想像を絶する恐怖に襲われながらも、ユナイテッド93便の機内の人々はある決断を下す。
それは、全員一丸となってテロリストに立ち向かうことだった。。。
果たして乗員・乗客たちとテロリストたちの闘いの行方は・・・
そして、ユナイテッド93便の運命は・・・
アメリカ同時多発テロでハイジャックされた4機のうち、唯一目標に達しなかったユナイテッド93便の離陸から墜落までの機内の様子を、残された資料や証言などにより可能な限り再現・製作された作品です。
多くの遺族から了承を得て製作された作品だという。
事件から7年が過ぎた今。
なぜ、こんな大事件が発生したのか?
この作品では、テロリストたちを必要以上に悪者に描くことや、狂信的に描くこともしていない。
また、立ち向かっていった乗員・乗客たちを英雄視してるわけでもない。
ましてや、なんらかの政治的メッセージがこめられてるというわけでもなかったと思います。
ただ現実に起こった出来事に対し、ゆらゆら揺れるカメラを通して事実を映し出した作品でした。★★★★