リリー・フランキーさん、今大人気みたいですね。

私は全然知らなかったんですけど、色んなバラエティ番組なんかにも出演してて、
最近は、全国の書店員さんが「一番売りたい本」を選ぶ第3回「本屋大賞」に
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が選ばれてましたね。ってこんな賞があったんですね。

今回はその「東京タワー~」は未読なんで、文庫本ででてる「増量・誰も知らない名言集イラスト入り」を。

これはまだリリーさんが今ほど売れる前に、知人・友人から聞かされた「名言」を集めたもの。

内容はキツイ・汚い・下品のエロ・グロネタばかり。
で、リリーさんのあのイラストがページにドカンと掲載されてるので、通勤電車で読むのはチョイ恥ずかしい。

内容はバカバカしいの一言やけど、作者のオトコ目線、否、「何事にも全力投球!一生懸命頑張ります!正義・友情・勝利」なんて観念とは逆の、ちょっとネガティブ視線からの恋愛観・セックス観・人生観には共感を覚えるものがありますね。


で、最後のあとがきのあとがきでいい事、書いてるんですよね。
それだけ紹介します。

「理想の暮らしは、言葉のない暮らしだ。なにも喋らなくてもいい。なんの会話もしなくていい。
それでいて、少しも不安にならず、同じ空気をわかち合い、豊かな気持ちで暮らせる女と静かな場所で生活する。
そんな日々が理想だ。
言葉は一番、人を傷つける。そして、喜ばせ間違わせる。それのない場所に行きたい。
・・・
現代人はなぜか「ちゃんと話さなければ」「白黒はっきりさせなければ」と、そこに言葉をはさみ込み、
更にお互いを傷つけ合う。
言葉を交わす必要はない。すでに白黒はついているのだから。」


ちなみにネットでリリーさんを検索してて、偶然あの「フランス書院文庫」のインタビュー記事があったのでアドレス付けときます。
興味ある方は見て下さい。その他各界の著名人のインタビューも掲載されてますんで。
http://www.france.co.jp/bunko/hougen/lilly/hougen1.html