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シャーリーズ・セロン主演の実在した女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの半生を描いた作品。

1986年のフロリダ。
ヒッチハイクをしながら男に身体を売って生活をするアイリーン。定住する家もなく、すさんだ毎日を送る彼女。
そんな人生に絶望を感じ身も心もボロボロに疲れ果てたか、大雨のハイウェイ脇で座り込み自殺を思い込む。
そこで、最後の有り金の5ドルを使い果たして死んでやろうと飛び込んだバーで、クリスティーナ・リッチ演じるセルビーと出会う。家族から同性愛の治療を勧められフロリダにやってきたセルビーもまた自分と同じように社会から疎外感を抱いて生きていた。
初めて自分を偏見なく受け入れてくれた、また初めて守ってあげたいと思う人と出会った彼女は「一緒に暮らそう」と提案。
そのためには金が必要になったが、社会はそんな彼女を受け入れてはくれず。就職しようと面接を受けるも冷たくあしらわれ、次第に追い詰められる彼女。
八方塞がりになり、再び客を取るため道路脇に立つしかなかった・・・


非常に哀しい話です。
アイリーンは幼少の頃から家庭環境が悪く、また父親の友人から関係を強要され続けていた。
家を飛び出した後は、ヒッチハイクをしながら身体を売る売春婦として生きてきた。
少女の時の性の強要、その後の売春婦生活で、散々身勝手で汚い男を見て来たからか、同性愛者のセルビーに対して愛情を抱いてしまう。
彼女と真っ当な生活を送りたいと思うも、世間はそうはさせてくれない。
セルビーにはまだ幼いところがあり、お腹が空いただの、遊びに行きたいだの、海の見える家に住みたいだの言い出す。それがアイリーンに対して無形有形のプレッシャーに繋がる。
再びハイウェイ脇に立たざるを得なくなる彼女。最初は暴力男から自分の身を守るために殺人を犯してしまった。
しかし、セルビーへの愛がそうさせたのか、男との性交渉を避けるために、客を殺して金とクルマを奪うようになってしまう。そして殺人を繰り返し逃避行を続ける二人。

そんな彼女への思いはセルビーにどこまで伝わっていたのか?
多分、半分も伝わらなかったと思う。

「モンスター」と恐れられた女性連続殺人犯が人生で初めて守ってあげたいと思えた相手セルビーは、彼女が捕まった後は、まるで自分も被害者の一人といった振る舞い。
一人で生きていけない弱い少女の存在が、連続殺人事件を起こしてしまった動機の1つに成り得たのか。
アイリーンには同情はする、けど、じゃあ誰が悪いんだ?となったら・・・。
やっぱり哀しい話でした。★★★

しかし、シャーリーズ・セロンってほんま美人ですよね。
そのくせ、映画で脱ぐのは厭わないって感じで、今までいろんな作品で裸やベッドシーン観ましたけど。
ハッキリいって好きです。
でも、この作品のセロンは別人。何でも体重を13キロ増やし、肌はわざと汚く特殊メイクし、眉毛なし、前歯もスキマだらけになるよう義歯を付け、がに股で歩きしゃべり方も下品。怖い・恐い・強い女を演じてます。

LUXスパモイストでまたキレイになって下さいね、ってもうキレイになってるか。