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「恋におちたシェイクスピア」 2年ぐらい前にビデオで観たんやけど、おしゃれで、よくできた作品やと思いました。

話は1950年代のロンドン。
主人公のシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)はスランプに陥り、なかなか次回公演の脚本ができないでいた。

そんな時、以前観客として来ていた美しいヴィオラ(グウィネス・パルトロウ)と出会う。恋の力なのか突然創作活動のエネルギーが爆発した彼は、あっという間に脚本を書き進めていく。

そして、オーディションにやって来たトマスという少年の才能に惚れ、彼を主役に抜擢。
しかしトマスの正体は、当時女性が舞台に立つことが許されなかったため、男装したヴィオラだった。
最初ヴィオラと気づかなかった彼だが、すぐに正体が分かり、二人は急速に互いに惹かれ合っていく・・・。


ここから「ロミオとジュリエット」をまさしく地で行くような二人の身分違いの恋が描かれていく。
月明かりの夜、バルコニーをよじ登りヴィオラとの逢瀬を重ねるシェイクスピア。
朝までのつかの間の楽しい時間を過ごす二人。

しかし「ロミオとジュリエット」同様に二人には身分違いの壁があり、そしてヴィオラには貴族の男との策略結婚が決定する。

「ロミオとジュリエット」の執筆中に主人公シェイクスピア自身も「禁断の恋」に悩まされていく・・・。



私はシェイクスピアは全然詳しくありません。彼の生涯も全く知らんし当時のロンドンのことも知らんし。
知識といえば、ディカプリとクレア・デーンズの「ロミオ&ジュリエット」の映画を観たぐらいかなぁ。

この映画がおしゃれというのは、セットから衣装・小物やら、当時の庶民の人々の生活スタイルや流行を再現しながら、シェイクスピアの恋と創作活動が「ロミオとジュリエット」とシンクロする。

やがて,作中の公演のクライマックスと映画のクライマックスが同時進行するところなんかがおしゃれなつくりやと思ったわ。

脚本もシェイクスピアの史実を下地にしながら、「ロミオとジュリエット」の話を織り交ぜ、フィクションとノンフィクションが交錯してて面白い作品です。
おバカな私は2回観やな話が分からんかったけど。★★★★


98年のアカデミー作品賞。グウィネスは主演女優賞。この年はあの「ライフ・イズ・ビューティフル」があったけど、ジョセフは主演男優賞にはノミネートもされず。ロベルト・ベリーニは文句なし!やけど、ノミネートぐらいしろよ、アカデミー。

あのジョセフのコイ顔が前半はウジウジしてたけど、恋に落ちたあとの躍動感!
男って正直な生き物やなと思いました。
さてホンモノのシェイクスピアはどんな男やったんやろ?