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「ディボース・ショウ」    「オーシャンズ12」に続き、またしてもジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズの競演で,こちらはコーエン兄弟の監督・脚本。

ロスの金持ち相手の離婚訴訟専門の独身のヤリ手弁護士役に、いかにもっていう感じのクルーニー。
同じコーエンの作品「オー・ブラザー」(これはオススメです)では脱獄囚のクセにお気に入りのポマードで髪型を気にする男を演じてたけど、今回は歯を気にし、何かに付け鏡で「ニッ」と白い歯をチェックする変なクセの男。

その彼の元に、妻から離婚訴訟を起こされた不動産王の男が訪ねてくる。
その男の妻役にこれまた計算高くタカビーな女性役が似合うゼタ=ジョーンズ。
彼女はハナっから離婚するために金持ちと結婚して、自由と財産を手に入れようとする性悪女!(男からの視点)

話は、その不動産王は多額の財産を持ってはいるが、ビタ1文も払わずにしてくれとクルーニーに要求。
早速、クルーニーはゼタ=ジョーンズをディナーに誘い、食事をしてる最中に私立探偵を彼女の家に忍び込ませ裁判に勝つための証拠集めをしようと画策。

しかし、食事をしながら次第に裁判相手の彼女に惹かれていくというかスケベ心を出していく彼。

裁判は見事クルーニーの逆転勝訴!しかしリベンジに燃える彼女は・・・。


訴訟大国であり、また離婚大国でもあるアメリカでは「婚前契約」というものがある。
結婚前に互いの財産を明記したり、離婚した場合の財産分与の割合を事前に書面で残すというものらしい。
逆に言えばそれをしないと、「原則」どんな財産であろうとキッカリ半分づつになるという。

この映画は法律論である「婚前契約」と「原則」を理論的に左脳で巧みにあやつりながら、片一方で「恋愛」という感情を右脳でコントロールするクルーニーとゼタ=ジョーンズの化かし合い、出し抜き合いを描いてる。
2転・3転するストーリーは面白かった。

恋愛映画として観てもいいし、「訴訟」「離婚」をブラックに味付けたコメディと観てもいいし。★★★
共演者はジェフリー・ラッシュやビリー・ボブ・ソーントンで豪華です。