イメージ 1

「ザ・ダイバー」      私が激しく心を動かされ感動し、当時の彼女と二人して泣きじゃくった映画です。


1940~60年、まだ人種差別が残るアメリカ。

南部のケンタッキー州の貧しい小作農の黒人の息子、キューバ・グッデンjrは子供の頃から水泳の得意な少年だった。

やがて成長した彼は
「自分と同じ貧しい小作農の道を歩んではいけない」
と言う父の元から、アメリカ海軍へ入隊をする。

その時父から「もうここへは戻ってくるな」という言葉とともに手渡された唯一のモノ。
それは「ASNF」という文字が彫られた木製のラジオ。


黒人である彼に海軍で待っていたのは「コック係・掃除係・雑用係」の3つ。

しかし、彼は泳ぎの才能を買われ艦艇の甲板兵となったある日、ヘリの墜落事故が起きる。

仲間を救出する為に上官の制止を聞かず海に飛び込んだダイバー ロバート・デ・ニーロ。
彼はこれが元で空気塞栓症という肺を患いダイバー生命を断たれてしまう。


この事件をきっかけにダイバーを目指すグッデンjrは2年間も嘆願書を送り続けた結果、やっとダイバー養成所の入学許可を得られる。

しかしそこにいたのは鬼教官となっていたデ・ニーロ。

ここでも人種差別は横行し、上官からの指示もありデ・ニーロは彼にだけ徹底して厳しくあたる。
彼がくじけそうになった時、枕元に置き大切にしていたあのラジオまで壊してしまう。


・・・そして、郷里からは父の死の報せが。


半年間の厳しい訓練に耐え、ついに卒業試験。
上官から合格させるなと命令されたデ・ニーロは海底での組立て試験で、彼にだけ工具をバラバラに海底に放り投げる。

しかし、彼は冷たい海底でひとり9時間もの作業の結果ついに完成させる。


命令に背いたデ・ニーロはまたしても降格。
卒業間際、ベッドに修理されたラジオに気づくグッデンjr。

そこには新たな文字が付け加えられていた。
「A SON NEVER FORGET」(生涯忘れ得ぬ息子へ)・・・



あ~、思い入れが強すぎて半分ぐらいストーリー書いてしまった。

でも、これはまだ前半で、後半もっと試練が続く二人。
特にラストの海軍での聴聞会に呼ばれて最後の試練を受けるグッデンjrと、それを叱咤し続けるデ・ニーロ・・・。


そしてクレジットが流れ、これが実話だったというテロップがでてまた号泣。



「海猿」って映画もドラマもやってて。
「海猿」も伊藤英明もいいけど、これホントにいい映画やし。

グッデンJrもデ・ニーロもいいんで観てない人はぜひ観て下さい。★★★★★