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「チョコレート」   まだ人種差別が色濃く残るアメリカ南部のジョージア州。

そこは人々も保守的で、黒人に偏見を持つ刑務所の看守のビリー・ボブ・ソーントン。
そこで処刑された死刑囚の妻だった黒人女性のハル・ベリーが、自分の夫の死刑を執行した男だと知らずに出会ってしまう。

二人とも一人息子を亡くした後で、その穴を埋めるかのようにお互いを求め合い始める・・・。


この映画、ボディブローのようにじんわりとさせる映画でした。
だからパッケージだけ見て、この手の映画は・・・っていう方。食わず嫌いです。是非観てください。

性描写がちょい激しくてR指定があったと思いますが。
そうではなく、この黒人差別をする中年男性と、差別を受けてきた貧しい黒人女性が、同じ悲しみを抱き、セックスを通じてお互いを慰め合う。


抑えた演技で心の変化を表現してるので、十代ではわかりにくいと思います。(もちろん20代・30代になってもわからない私みたいな人間もいますが) そういう意味でR18ぐらいでちょうどいい。

人種差別や死刑制度などシリアスなテーマも含んでます。
が、決して重い映画ではなく、恋愛映画でもあり、ヒューマンものでもあり。

それこそセリフ?か ナレーション?であった「人生はチョコレートのように甘くてほろ苦いもの」ってのを感じさせる作品でした。 ★★★★